スイフトスポーツ(ZC33S)に乗り換えた大きな理由が「マニュアルミッション(以下、MT)」でした。
MT車は免許取り立ての頃に数年間乗っていましたが、それ以降は全てオートマ車でした。もちろん運転が楽なので良いのですが、やはり車好きの血が騒ぎ購入に至ったのです。
スイフトスポーツが納車されMT車を満喫していましたが、過去の記憶が曖昧ながら「シフトフィールってこんなフニャフニャだったかな・・・」と思っていました。
検索してもやはり同じ不満を感じている方が多いようで、その対策としてシフトカラーを交換することで劇的にシフトフィールが変わります。
シフトカラー交換 なぜフニャフニャ?
今回交換するシフトカラーは、TM-SQUARE製のTMSC-AG3611になります。
スイフトスポーツ(ZC33S)は、シフトレバーからミッションケースまでの2本のワイヤーが通っており、ギアが変わる仕組みになっています。
なぜ、シフトフィールがフニャフニャしているかというと、このワイヤーを固定しているシフトレバーベースとミッションケース側のワイヤーブラケットが車体にガッチリ固定されている訳ではなく、ゴムブッシュで浮かせているためなのです。
もちろん、メーカーとしては振動を抑制するためにこの方式を採用しているのだろうと予測ができますが、その代償がシフトフィールに大きく影響が出てしまうとユーザーが求めている「走りの楽しさ」を半減させている気がしますが、万人受けを目指すメーカーとしては致し方ない選択だったのかもしれません。
このシフトカラーは、純正のゴムブッシュを金属製に交換することで「ムニュッ」としたシフトフィールを「カクッ!コクッ!」という感触に変えてくれるアイテムになります。
シフトカラー交換 車内シフトレバー側
それでは早速、交換手順をご紹介します。
交換する箇所は、車内のシフトレバー側とエンジンルーム内のミッションケース側の2箇所、合計7個のブッシュを交換します。
まずは、車内シフトレバー側です。
シフトカラー交換には、シフトレバー周りのパネルを分解する必要があります。
内装パネルの分解
シフトレバー周りの赤いグラデーションをされている縁?を外していきます。
先端の方から内張り剥がしで浮かせていきます。
簡単に書いていますが、初めて外す場合はめっちゃ固いです。「本当に外れるの?」と何度も思いました・・・
固いのでしっかり力を入れる作業となりますので、傷が気になる方はしっかりと養生してから作業してください。
車のDIYには、やはり内張り剥がしは必須です。
先端の片方でも外れると、案外すんなりと外れていきます。最後は「ガバッ」と外れて焦りました汗
裏面はこんな感じ。固定されている爪の位置など参考にしてください。
シフトレバーのブーツも樹脂の枠で固定されていますので、枠ごと外していきます。
外れたら、シフトノブが隠れるくらいまで持ち上げておきます。
ちょっと恥ずかしい格好になっていますが、少しの辛抱です笑
次にシフトレバー前のドリンクホルダーを外します。
これはそこまで固くなかった記憶です。少々フニャフニャしてるので曲がりそうな感じでしたのでゆっくり、慎重に外してください。
外れました。
ドリンクホルダーを外すと、ビスが2箇所で留まっているのでドライバーで外します。
これで全体のカバーがグラグラになります。
今度は、シフトレバー手前の分解に入ります。
後部座席に回り、後部座席用のドリンクホルダーの根本にあるピンを外します。プラスドライバーで半回転くらいしてあげると留めが外れますので後は手で優しく外します。
ピンが外せたら、運転席と助手席側の側面にあるカバーを外します。
このカバーは中央付近にピンがあり、そこを手前に引っ張りピンを外して前方向にスライドさせて外します。
手前に引っ張っただけでは外れませんのでご注意ください。
本来なら白いピンは、カバー側に付いて外れるのですが初めて外す場合などは本体側に残る場合があります。(作業時も運転席側は画像の様になりました)その時はピンを外してカバー側に付けておきましょう。
助手席側も要領は同じです。
最後にシートヒータースイッチのコネクタを外します。
サイドブレーキレバー下のカバーを外すとヒーターの配線が見えます。
本体カバー全ての固定が外れたので、浮かせながらスイッチコネクタを外していきます。
この作業が一番大変でした。
コネクタは爪を押しながら引き抜く必要があるのですが、なかなか手が入りません。
体勢しだいでは、人間の関節が曲がらない方向まで曲げる必要がありますので、手の差し込み方向や体の向きなど工夫して頑張ってください。
数分格闘してようやく外せました。。。全体を覆っているカバーを外してしまいます。
これでシフトカラー交換作業に入れます。
他の内張りパネル外し方についてはこちらも参考にしてください。
シフトカラー交換作業
これがスイフトスポーツのシフトレバーの土台です。
平行に走っている2本のワイヤーでミッションケースまで繋がっています。
まずは、水色の筒状の固定されている箇所を外します。
これは、バネで挟まっているだけなのでつまんで引き上げて持ち上げたら外れます。
2箇所とも外しておきます。
本体に固定されている4本のナットを外します。
サイズは、12mm。ボックスが便利です。
ナットを外すとワッシャーが付いているのでこちらも外します。
※このワッシャーとナットは、交換後にも流用しますので捨てないように!
ワッシャーを外すと出てきました。これがゴムブッシュです。
これがムニュムニュでフニャフニャの原因です。
手で外せますので取っ払います。
外したらこんな感じ。これで4箇所とも浮いていたらそうなりますよね。。
っと眺め終わったら、早速シフトカラーへ交換します。
シフトカラーの上部に「・」が付いているのがシフトレバー側の4個です。まとめて袋に入っているので間違えないとは思います。
シフトカラーは、底の方から入れ込みます。
メタリック調のブルーが目立ちますが、残念ながらその上から流用するワッシャーを被せます。
はい。かっこいいブルーの必要は全くありません汗
ナットを取り付けて固定していきます。
取説には、締込みにはトルクレンチを使うように記載があります。(13N・m)
一応、駆動系の箇所なので従っておきました。仕事で工具類は一通り持っているので、こういう時は便利です。
後は、分解した逆手順でカバー類を戻せばシフトレバー側の交換は完了です。
肝心のシフトフィールを確認
カバー類を戻す前に動作確認としてそれぞれのシフトへ入れてみました。
結果・・・
「全然違う!!」
ゴムブッシュで浮かせていることを知ってしまってからは、一層ムニュムニュ感が気になっていましたが、剛性がアップした感じで「カコッ!」っとシフトチェンジできます。
確かに剛性感と引き換えにシフトチェンジ時の音は大きくなったのは事実ですが、このシフトフィールを得られるのであれば断然交換したメリットが大きいですね。
っと言っても、純正と比べるとこれだけでも激変しますが、さらなる変化を求めてミッションケース側の交換に掛かりたいと思います!
ダラダラと長くなったので、下の「次へ」から続きをどうぞ。
コメント
こんにちは。
シフト側のみと、両方交換した場合のシフトフィールと音の違いはどうですか。
それほど違わないなら、シフト側だけ交換しようと思ってます。
コメントありがとうございます!
シフト側を先に交換したのですが、個人的な感覚ですが7~8割は変化を感じられます。
エンジンルーム側は残り2~3割という印象です。
TM-SQUARE製のシフトカラーは、両方入っているのでまずはシフト側を交換して様子見ても良いかと思います。
結構違うので感動すると思いますよ!
サイトを拝見し、無事にシフト側の交換が完了しました。
ありがとうございました!!
とてもわかりやすい説明で、作業を進めるにあたり大変助かりました。
シートヒータのコネクタ外しですが、私の場合はカバーの後ろ側から手を入れると比較的楽に取り外しができました。(お試し済みだったらすみません)
コメントありがとうございます!
「出来るだけ分かりやすく」を考えて写真撮りながら作業してますが参考にしてもらえたなら嬉しいです^^*
シートヒータのコネクタ外しは運転席からだと大変ですが、確かに後ろから手を入れるとラクかも^^;
私は知恵が足りませんでしたが、閲覧した方の参考になると思います。
アドバイスありがとうございました!