10年以上ぶりにマニュアル車のスイフトスポーツ(ZC33S)を購入して初めに戸惑ったのが、エンジンを掛ける時に「クラッチを踏みながらプッシュボタンを押す」始動方法でした。
過去の車は、キースイッチでギアが入っていようがいまいがセルが回りました。今はワンプッシュなので、おそらく安全性のためなのでしょう。
新車なのでエンジンに負担を掛けまいと、ある程度の暖機運転をします。
- 暖機運転するために駐車場へ行き、ドアを開ける
- 車に乗り込む
- クラッチを踏みエンジンを掛ける
- 車から降りる
最初は、車に乗るのが楽しいので上記の作業も苦ではありませんでしたが、次第に億劫に・・・
今回導入したクラッチスタートキャンセラーを使えば、2~4の手間(クラッチを踏みながら始動)が不要になります!!
それでは早速、簡単に取付作業を説明していきます。
クラッチスタートキャンセラーをZC33Sに取付┃使用するハーネス
導入すると言ってもハーネスを割り込ませるだけです。
パーツを集めて自作でも出来るようですが、手間を考えたらハーネスキットを購入した方が断然ラクかと思います。
今回はこちらを購入。
どのような仕組みかというと、スイフトスポーツにはクラッチを踏んでいるかどうかを判断するセンサー(スイッチ)が2箇所あり、そこに模擬的にスイッチを割り込ませてクラッチを踏んでいる様に錯覚させます。
購入したハーネスキットを見ていきます。

コネクタさえあれば自作できると思えるくらいの代物です。

2箇所のセンサー部にあるコネクタに割り込ませて接続し、間にスイッチを付けることになります。(ギボシ側が追加するスイッチ側になります)

付属されていたスイッチは、エーモン工業のトグルスイッチ(3203)が付いていました。
内容物は以上です。取説もありません。
商品詳細にも記載ありましたが「分かる人用」でサポートもしないそうです・・・。
といっても作業内容としては難しくはないですが「大変」です(汗)。
この大変さは追って説明します。
クラッチスタートキャンセラーをZC33Sに取付┃スイッチ取付の加工
それでは作業に掛かります。
まずは、運転席ハンドル下のパネルを分解していきます。


パネルの下面に2箇所ビスがありますので外します。
あとは、端から少し力を入れて引っ張ると外れます。

増設するスイッチは、一番ドア側に近い場所に空きスイッチのカバーが付いていましたのでそこに設置します。

スイッチパネルの裏に固定してある引っ掛けの爪があるので、ズラすと外れます。


爪は上下にあります。どちらかをズラして手前に押せば外れると思います。
スイッチパネルの裏面にH形に立ち上がっている余計なものを削ります。
これが結構面倒で、ニッパーで取れるだけ取ってからリューターで削り除去しました。裏面なので見栄えは気にしないことがポイント。


穴径は、12mmです。
まず、小さい穴を開けて徐々に大きくしていきました。
付属していたスイッチはこのスイッチパネル裏面にギリギリ入る大きさです。
穴加工はなるべく中央に開けないと取り付けができないと思いますのでご注意ください。
クラッチスタートキャンセラーをZC33Sに取付┃ハーネスを配線
スイッチパネルを加工しスイッチが取り付くのを確認できたら、次はいよいよ配線です。
クラッチの根本奥に2箇所のコネクタがあります。

撮影するのもやっとの位置にあります。
この2箇所のコネクタを外して、クラッチスタートキャンセラーのハーネスキットを割り込ませます。
黒と白のコネクタは、差し間違い防止のために差込口の形状が微妙に違いますので間違うことはありません。
手順としては
- 刺さっているコネクタを外す
- ハーネスキットをクラッチセンサー側に差し込む
- 外したコネクタ側にハーネスキットのもう片方のコネクタと接続する
というイメージです。
簡単に書いていますが、これが結構大変です!奥まっている場所にあるし、下から腕を突っ込んでも力が入らずなかなか外れません。
作業した日には諦めて次の日に再挑戦したくらいなので覚悟してください。
- 作業は必ず手袋をして行ってください。周辺の金具などで怪我します。
- 力が入りにくいので手袋はグリップ加工してあるものがおすすめです。
- 手が入らない場合は、周辺の余計なコネクタなどを外しておくとスムーズです。
如何でしょうか?
体勢もきつく狭い場所で腕を突っ込み、指先に集中して力入れないといけないので結構大変だとおもいますが、頑張ってください!
これはやった者しか分からない大変さだと思います。
慣れれば(慣れるものでもないですが)体勢やコツが分かるのですが最初は発狂してしまうと思います(汗)
クラッチスタートキャンセラーをZC33Sに取付┃動作確認~パネル戻し
ハーネスキットを接続したら、一旦スイッチを仮付けして動作確認を行います。
全て戻してしまってから接続ミスが分かるとダメージが大きいので。

ギボシ側にスイッチを接続し、ONします。
もちろん、クラッチは踏みません。

すると、クラッチを踏んだ時と同じ表示がインフォメーションパネルに表示されます。
こうなれば成功です!念の為にエンジン掛けてみてください。「おぉ~!」ってなるはずです。
動作がOKであれば、分解した逆手順で戻していきます。

スイッチも無事に取り付きました。
スイッチは、スイッチパネル取り付けた状態では爪が動かず枠にハマりません。それくらいギリギリです。
一旦、スイッチパネルを取り付けてからスイッチを取り付ける必要がありますのでご注意ください。
ちなみに、左端の2箇所には充電ケーブルとAndroidナビにUSBメモリを接続できるポートを増設しています。
気になる方は、こちらも参考にしてください。
クラッチスタートキャンセラーをZC33Sに取付┃まとめ
コネクタ接続の難関さえクリアすれば、とても便利な小細工だと思います。
おかげで、毎日の暖機運転もいちいち車に乗り込む必要もなく、スイッチON→プッシュボタンでエンジンが掛かりますので。
当たり前ではありますが、このスイッチをONにすると擬似的にクラッチを踏んでいる状態と認識するため駐車中にギアを入れていれば「ガコガコ」となりますので、必ずニュートラルであることは確認しましょう。
あと、常にキャンセラースイッチを入れっぱなしにしておくと約1週間でバッテリーがあがるそうです(汗)ご注意ください。
以上、参考になれば幸いです。
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コメント
こんにちわ。
当方も今日クラッチキャンセラー取り付け完了しました!
わざわざ乗り込まなくて便利ですねー
TAKAさんが画像付きで細かく説明してくれてるので1時間で取り付け完了しました♪
感謝です
ヒロシさん
コメントありがとうございます!
取り付けお疲れ様でした✨
1時間ですか!?凄いですね!
参考にしてもらって光栄です。
苦労するのは自分だけ、皆さんは上手いこと予習してスムーズに作業出来たらと思ってます(*^^*)
ぜひ他のカスタムも挑戦してくださいね!!
わざわざお礼のコメントありがとうございましたm(_ _)m