コムテック製エンジンスターター「WRS-40」をスイフトスポーツ(ZC33S MT車)に取り付けてから約2ヶ月。毎日の震えながらの暖機運転から開放され、快適な日々を送っています!
出勤の準備中に家の中からスイッチオン!玄関を出てから愛車に乗り込みすぐに出発!!
忙しい朝の時間短縮にも活躍しています。いや、本当にエンジンスターターって便利。
ただ唯一の不満点が「車に乗り込む前にエンジンを切る必要がある」ということ。
エンジンスターターのオプションでドアロックを解除してくれる配線キットはあるものの、詳細を調べると色々と厄介なものであることが判明。っと言ってもやっぱり面倒…だからどうにかしよう!!
今回はそんな話です。
エンスタ(WRS-40)にドアロック配線(Be-970)追加┃事の発端
そもそもエンジンスターターは結構前ですが、過去の車にも付けたことがありました。その時は遠隔からエンジンを掛けて鍵を開けて、さぁ出発!と一連の動作がスムーズに使えていた記憶があり今回もそのつもりでいました。
しかし!実際は少し違っていて、エンジンスターターでエンジンを掛けている間はスマートキーやリクエストスイッチ(ドアに付いてるロック解除ボタン)が使えなくなるのです。
当然、ドアが開かないので車に乗り込むことはできず、車の前でエンスタで一旦エンジンを止めてからドアを開け、改めてエンジンを掛けていました。
もちろんメーカも考えており、オプションの「ワイヤレスドアロック配線キット(Be-970)」なるものを出してくれており、この配線をすることでエンスタのリモコンでドアロックを解除することは可能。
ただ、スマートキーでドアロックをした後にエンスタからドアロックを解除すると、セキュリティアラーム機能は解除されず賑やかにクラクションの嵐が待っているのです…。
このようなことから、エンスタを取り付けるときにドアロック配線キットBe-970は一緒に購入していたものの、運用上うまみが無いと判断して取り付けずにいました。
ですので、エンスタ付けて遠隔からエンジンを掛けて暖機運転はでき快適にはなりましたが、エンジンを切って乗り込み再始動を毎日2回(行きと帰り)しているとどうしてもストレスが溜まってきます。
やはりどうしても我慢できず、今回はある犠牲を払ってBe-970を取り付けることにしました。
ある犠牲?ですが、結論から言うと「純正のセキュリティアラームを解除してしまう」ってことです!
セキュリティアラームさえ無ければクラクションの嵐は起きません。ただし、防犯上は少々不安が残るということ。
「あ~ね、それでもいいからスムーズに出発したいよ」って方は以降をご覧ください。
配線の追加
今回作業した内容を順を追って説明。
基本的なエンジンスターターの取り付けに関してはこちらの記事を参考にしてください。
この記事は、エンスタが付いている前提でドアロック配線接続と設定についてをまとめてます。
※上記事はZC33SのMT車に取り付けています。MT車へのエンスタ取り付けは危険ですしメーカ非推奨です。マネするのは自由ですが、自己責任でお願いします。

まずはエンスタのオプションである「ワイヤレスドアロック配線キット(Be-970)」を準備。

中身はカラフルな配線が4本入っていますが、使うのはこの内の2本だけ。

この2本。緑線と紫線。

まずは、ギボシ側は使わないのでカットしておきます。
紫線も同様にカット。

適当に収納していたエンジンスターター本体を取出し、運転席右下の内パネルを外します。

緑と紫の配線を割り込ませる場所は、この3つ並んでいるコネクタの中央、灰色のコネクタです。
一旦引っこ抜きます。

割り込ませるのはこの2本。緑線と灰色線です。
もともとはコネクタの根本からビニテが巻かれているので外してしまいます。
画像ではそれぞれの配線にビニテが巻いているのはこの記事の末尾で触れてますが、過去に別のエンスタを付けようとチャレンジして失敗したときの古傷です(汗)
- 車輌側 緑線(ドアロック)→エンスタ 緑線
- 車輌側 灰色線(ドアアンロック)→エンスタ 紫線
上記のように配線を付属のエレクトロタップで割り込ませます。

こんな感じ。
割り込ませたらコネクタを元に戻します。

コネクタを差し込んだ状態で、それぞれの線をボディーアースに接触させてみます。
うまくドアロック・アンロックができたらOK。

次にエンスタ本体の14Pコネクタを外します。

ピン差し込み側から見て画像の赤矢印部に接続します。
- 緑線(ドアロック):6番
- 紫線(アンロック):4番
老眼でなければ差し込み口に小さく番号が刻印されているので分かると思います。
一度差し込むと抜くのは専用のピン抜きがないと難しいです。
超慎重に差し込み「カチッ」と音が聞こえるまで差し込みましょう。

上手にできました。
あとはコネクタを元に戻して結束、エンスタ本体を適当に収納します。
配線としては以上になります。
エンスタの設定

配線の追加でドアロック・アンロックがエンスタでできるようになりました。
次にエンスタの設定を変更。
デフォルトの状態では、エンジン始動してから乗り込みフットブレーキを踏むとエンジンは停止してしまいますのでこれを解除します。(スマートスタート)
取説に記載してますが、簡単に説明します。

設定はリモコンで行います。
スタートボタン(▶)とエンジンボタンを5秒間同時押しで設定モードに。
その後、スタートボタン押すたびに設定項目が変わり3項目(リモコンが「ピッピッピッ」と3回鳴る)でスマートスタートをONに変更(ストップボタン■押し)します。

設定変更の登録は、ストップボタン(■)とエンジンボタンを5秒間長押し。
エンスタ本体から設定完了のアラームがなればOKです。
車輌側の設定
次に今回の肝になる部分、車輌側の設定変更です。
通常だとスマートキーを持たずに鍵で開けたりしてしまうとセキュリティアラーム(車内警告及びクラクションが鳴る)が発動。
この設定をON→OFFにします。
昔の車は「スモールライト○回ON→OFFして…とかキーを○回抜き差しして…」とかでしたが、スイスポの場合はメータ中央の画面から設定変更ができます。
この設定をOFFにするとスマートキー無しで鍵が開いた場合、警報はならなくなります。
くれぐれもご理解の上、設定変更してください。

まずはメーターパネル右下にあるツマミを長押し。

するとセッティングモードに切り替わります。

ツマミを右へひねり「盗難防止機能設定」へ移動しツマミを押します。

「モード選択」でツマミを押します。

Dモード(セキュリティアラーム:ON)からAモード(セキュリティアラーム:OFF)へ切り替えてツマミを押します。

「Successful」と出たら成功。
車外に出てスマートキーでドアロックし、ハザード下の警告灯が点かなければ設定OKです。
以上で全ての作業が完了です!
動作確認
配線、設定が完了したら、いよいよ動作確認。
- スマートキーでドアロック(通常の駐車状態)にしてエンスタからエンジン始動。
- リモコンでアンロックボタン(■)を2回押しでドアロック解除。
- 車へ乗り込む。
- エンスタ本体から「ピーピー」音が鳴っているのでフットブレーキを踏むと消える。
- 警報も鳴らず、エンジンも止めず出発!
防犯上の懸念は残りますが、これで完全にノンストレスでの運用ができるようになりました!
エンスタ付けても同じような問題で面倒と感じている方の参考になれば幸いです。
今回使用した全ての機器はこちら。
↓嫁車のライズには高性能のエンスタ付けました↓
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