皆さん、洗車後のコーティング剤には何をお使いでしょうか?
最近の主流は「ガラスコーティング」のようで、自分もしっかりのその波に乗って色々と試しており完全に「沼」にハマっています(汗)
スイスポが納車されてすぐに「ピカピカレインプレミアム」「ガラコート」その後トップコートに「LOOXレインコート」それから・・・もう今ボディーは何のコーティングが残っているのか分からないくらい(笑)
ある程度は記事にしましたが、使ってきたもの全てのコーティング剤をまとめていたら皆さんのお役に立ったかもなと少々後悔しています…
そんなこともあり、今回は久しぶりにコーティング剤のレビューを。
今回施工するのはWilsonの「ツヤエキスパート」です。
結論から言うと「艶がやばい!」ほんとに。
施工が少々面倒だったり環境の制限があったりしますので、その辺も踏まえて使い方を説明していきます。
ツヤエキスパートってどんなコーティング剤?
次のコーティング剤は何にしようかと調べていたところたまたま見つけた「ツヤエキスパート」。
少々深掘りしていくと、結構前から販売されているようです。Amazonの販売開始が2010年。知らなかった(笑)
スイスポに出会うまではあまり気にしなかったのもあるのですが、こんな前からガラスコーティング剤ってあったのですね。
調べてもたくさんの方がレビューしてます。10年以上すればそりゃそうだぁ。
ならこの記事は完全に遅すぎるのか…
まぁ、感動したのでめげずに紹介していきます!!
- 2液を混合させて触媒硬化させるガラスコーティング
- 艶が1年以上持続
- 洗車機も使える強い被膜でお手入れが簡単
- 長期間の水弾き
- 圧倒的なコスパ
公式サイトには専用ページがなく、そんなに意気込みを感じませんが発売から10年以上経った今でも驚きの高評価からもこの商品の凄さを物語っています。
おそらくこの評価には上にも記載のように性能に似合わない「コスパ」も大いに入っており、実際に共感しています。
価格は多少の変動はしますが過去平均で約2000円。
しかもこのコスパの良さの理由は後ほど紹介しますが量が多いんです(汗)
スイスポなんかの中型車だったら2台は余裕でコーティングできます。余裕で。
ってことは、2台まとめて施工したら1000円/台で本格的なガラスコーティングができる計算になります。
過去初めてガラスコーティング剤のレビューをしました「ピカピカレインプレミアム」を施工した時は無機質のガラスでコーティングされる水弾きや耐久性に感動しました。
ただピカピカレインプレミアム、結構なお値段がします。そして3年耐久と謳っていますが青空駐車であれば1年半くらいが限度かと思います。(ということもあり今回の施工です)
このコスパで長期間の艶と撥水性があったらもしかしたら最強のコーティング剤になるかもしれません。
ツヤエキスパート 外観・内容物確認
今回購入したのはWilson(ウイルソン)の「ツヤエキスパート」です。
サイズは2種類あるようで今回は大~中型車用。他に内容量が少ない小型車用があるみたいですが小型車用はAmazonでは販売されてませんでした。
- 大~中型車用:1液:85ml 2液:4.5ml
- 小型車用:1液:55ml 2液:4.5ml
希望小売価格で400円小型車用の方が安いですが、容量の違いから考えても断然大~中型車用の1択なのかなと思います。(だから売ってなかったのか?)
外箱はシルバーメッキ感があってギラギラしてます(笑)箱から「艶スゴいよ感」が出まくっています。
メーカが推奨するオススメ3ポイントです↑
後ほど説明しますがこのコーティング施工は少々条件と手順がうるさいです…
各ブロックごとに3工程で仕上げていきます。
更に各季節・温度環境にも細かく指示が。
レビューでもあったことですが、このコーティング剤はムラになりやすい傾向にあるみたいです。
今回施工してみてムラになるような実感は無かったのですが、コーティング施工において常識の範囲で言えるのは「直射日光」と「ボディーの温度が高い」状態での施工です。絶対失敗します。
続いて内容量です↓
現物がこちら↓
こちらが内容物全て。
繰り返しになりますが、このコーティング剤は2液タイプです。
1液に2液を混ぜて使います。どちらもガラス瓶です。他メーカもですが、この手の薬液は樹脂の容器ではダメなのですかね。
横にある長いスポイトは、2液を1液に混合するためのものです。
施工するためのスポンジやタオルです。
白色で塗って、黄色で広げて、緑色で仕上げるってイメージかな。
あとは取説と施工用の保護手袋。念のため取説はしっかり見ていたほうが良いでしょうね。
手袋は肌荒れなどが気になるなら付けて作業しましょう。自分は油まみれの手をシンナーやパーツクリーナーで洗うくらいの特別な訓練を受けてますので付けずに行いますっ!
ツヤエキスパート コーティング前の下処理
ではツヤエキスパートの使い方を説明。
っと、その前に大前提として↓
- 入念な洗車と乾燥
- ボディー表面の下処理
- 脱脂処理
塗装もそうですが、コーティングに関しても仕上がりに大きく差が出るのが「下処理」。
この下地作りを怠ると後悔しか残りません(泣)
「こんなん当然分かっとるわ~」って方はすっ飛ばしてください。
入念な洗車と乾燥
「さぁコーティングしよう!」って訳にはいかないのはお分かりでしょう(笑)
まずは洗車です。
コーティング前の洗車
外で使っている車ですので当然汚れは付きます。
しかもその汚れは、水だけでは落とせない油性の汚れもしっかりと付着していますので洗車はカーシャンプーをおすすめします。
愛用しているのはシュアラスターのカーシャンプーです。
日頃はコーティングを落とさないくらいに優しく洗えるのでリピしていますが、今回はコーティングも落としたいのでコンパウンド入りのものを選んだ方が良いかもしれません。
同シリーズだとこれ↓
古いコーティングや水垢もきれいに落としてボディーを「素の状態」にしていきましょう。
鉄粉除去
また使用環境にもよりますが、駐車場の近くに鉄工所などが近くにあるとか電車が走っているなどの場合は鉄粉の付着も気になります。
自分は近くに(てか真隣に…)鉄工所があるので鉄粉は付いている前提で洗車しています。
走行中のブレーキダストにもしっかり鉄粉が付いているのでせっかくなら鉄粉クリーナーもしておくことをオススメします。
そんな環境の中で色々試して現在行き着いたのがピットワークの鉄粉クリーナー。
当然、1本では足りる訳もなく4Lの詰め替えを常備しています。
鉄粉付着が気になる方はこちらも参考に↓
洗車したボディーを手で軽く撫でたり、タオルで拭くとザラつきがあったら鉄粉の可能性大です。確認してみましょう。
あとは水滴が完全になくなるまで拭き上げ。このコーティングは水滴完全NGです。
洗車のあとにしっかりと拭いたつもりでもサイドミラーの下から「ツ~~」っと垂れる厄介なアレもなくなるまで水滴は除去しておきましょう。
ボディー表面の下処理
まっさらの塗装面が完成したらコーティング前の下処理です。
こんな機会がないとここまでしないでしょうから頑張って施工しましょう(笑)
コンパウンド磨き
新車のうちは当然ありませんが、毎回丁寧に洗車していても洗車キズなどの小キズはどうしてもできてしまうもの。
気にするかどうかではありますが、気になる小キズがあるならコーティング前にコンパウンドで磨いておきましょう。
スイスポはホワイトカラーなので「ライトカラー車用」です。コンパウンドはボディーカラーに合わせたものを選ぶ場合もあるので注意。
洗車と違い、磨いて→拭き取ってなのでそれなりの重労働です…しかもこの後にコーティング施工が待ってます。。。
翌日はゆっくり休める日程で決行した方が賢明かもと思ってきたのでは?
脱脂処理
最後にコンパウンドのカスやまだ残っているかもしれない油分などを除去して確実にコーティングを密着させるために脱脂していきます。
塗装前などに使うスプレータイプのものでもOKですが、今回はそれなりの量を使うので数量は注意しておいてください。
他にもメンテや塗装などで使い道ありそうなら4L缶で買っておくとリーズナブルかも。
布ウエスに適量取り、まんべんなく拭き取っていきましょう。
洗車したあとなのにまだ結構汚れが残っていたりします。シャンプー洗車でも完全に落とせなかった汚れまでしっかり除去していきます。
以上でコーティング前の下処理が完了しました。お疲れ様です!!
ツヤエキスパート 使い方(施工手順)
下地作りで結構脱線した感じになりましたね…別記事にまとめたら良かったかな。。
このコーティング施工は少々面倒と話しましたが、洗車~下地作りに比べたら相当ラクです(笑)
それでは説明していきます。
コーティング剤の準備(2液を混ぜる)
まずは1液を付属のボックスに差し込んでしっかり固定。そして蓋を開けます。
2液の付属のスポイトで1液に全量入れます。
画像では片手にカメラ持ってるのでアレですが、当たり前ですが必ず2液の小瓶は持って移しましょう。
冒頭にも説明しましたがツヤエキスパートは1液と2液を混ぜると硬化が始まるコーティング剤です。(ピカピカレインプレミアムなどは1液タイプですが)なので、使い切りと思ってください。
仕事柄かこの「2液タイプ」って惹かれるんですよね~「強力!」って感じがして。実際そうなんでしょうが。
スポイトの先は、1液の口にちょうど入るように考えられています。ぴったり。
スイスポを贅沢に施工しても半分しか使いません。
2台同時に施工するならですが、残りを次回に残したい場合は混ぜずに別の容器に保管しておくか1液と2液を別の容器で混合させて元の瓶を残しておくなどしておきましょう。
↑これは失敗しましたのでぜひ参考にしてください…
混ぜたら1液の蓋を閉めてしーっかりと混ぜます。
これでコーティング剤が完成です。
コーティング施工
コーティング施工に使うスポンジなどは一式付属されているのを使います。
全部で3種類。
まずは混合させたコーティング剤をスポンジの不織布に染み込ませます。
不織布の下は柔らかいスポンジが付いているのでそれなりに吸収してくれます。
そしたらまんべんなくできるだけ均等に塗っていきます。
一気に塗っていかず各ブロックごとに分けて施工していくことが大切。
スイスポなどの小型車であれば、ルーフやボンネットは4分割、ドアは1枚ずつ…って感じで。
そしたら黄色のタオルで拭き上げていきます。
スポンジで塗った箇所を薄くまんべんなく広げるイメージでしょうか。このときはまだうっすらと曇ったような状態です。
ここで半乾きの状態まで待って次の仕上げに入ります。(取説では)
取説にも箱にもしっかり記載されていますが、夏場(20~35℃)の場合は5~7分以内。この日は25℃程度なのでこの時間。なのですが、1人でやってて正直時間なんて測れません!
メーカも説明が難しいのは分かりますが、温度や時間が曖昧な気がします。
温度も20℃と35℃なんてボディーの状態は大きく違うでしょうし、5分と7分の2分差って結構違います。
怖くてやれませんが「35℃で7分」だとムラになる気がします(汗)
なので、行き着いた結論は「黄色のタオルで拭き上げたらすぐに仕上げる!!」ってこと。
おそらくスポンジで塗り始めて黄色タオルで拭き上げると、1ブロックが完了させるとある程度の時間が経ちます。少し早いかもしれませんが、その時間を「半乾きになる時間」とします。
取説にも「5~7分以内」って書いてるので短くてもOK!(と解釈)
ムラは絶対に「乾かせすぎ」が原因です。
さっさと仕上げに掛かりましょう。
ってことで、黄色タオルで拭き上げたら最後に緑のクロスで仕上げていきます。
半乾きにする時間を短めにしているので少し抵抗があり拭き取りにくいですが、軽く何度も磨いていくとピッカピカの艶が出てきます!
光の当たり具合を角度を変えて何度も見て、ボディーとにらめっこしながらコシコシしていきます。
クロスの面がコーティングで汚れたら新しい面に変えてまたコシコシ。これが艶を出す秘訣かと。
この一連の作業をブロックごとに施工していきます。拭き上げ忘れがないように注意。取り返しがつかない大きなムラになりますので。
そしてケチらず1台施工して余った量がこちら↓
半分余りました・・・
全部混合してしまいました・・・
他に使える車がありません・・・
こういうことです。めっちゃ量が多いんです。
最初のスポンジで塗る時は何度もたっぷりめに使ってもこれです。たっぷり塗っても拭き上げてしまうので考えて使えばまだ余ります。
もしかしたら小型車・小型車・軽自動車の3台くらいなら1本で足りるんじゃね?ってくらい。そしたら実質数百円で1台施工できちゃうことに。…考え過ぎか(笑)
ツヤエキスパート 施工完了
施工中は1人で3工程を必死でやってるので気付きませんでしたが、磨き終わってスイスポ全体を見て驚きました!
ツヤツヤです。
画像で伝わりますでしょうか?
肉眼で見ると明るくツヤツヤしています。
ちょっと拡大。
映り込みで見てもらうしかないので辛いですが、他のコーティング剤よりも艶があるのが分かります。
おそらく成分の違いもあると思いますが、あの3工程で仕上げるのとセットで出せる艶なのかもしれません。
お手頃価格なので正直あまり期待していませんでしたが、ちょっとこれはいかんですね(笑)
もう1本ポチりそうです。
施工後は水濡れ厳禁です。
丸一日くらいは雨が掛からない場所に置いておきましょう。
耐久性はこれからではありますが、ピカピカレインプレミアムが1年少々で剥がれが目立ってきたことを考えると、成分は違えどあの有名メーカのウイルソンが1年以上と謳うのは正直ベースで考えたら分からなくはない期間です。
ピカピカレインプレミアムが3年もつとも思ってませんし。同等性能でこの価格でこの艶が維持できたら断然買いの商品だと思います。
ということで、今回はウイルソンの「ツヤエキスパート」ガラスコーティング剤を紹介しました!
施工は大変ですが、年1回と思えば涼しい季節に頑張ってみようと思いませんか?
結局、余った液剤は捨てきれず冷蔵庫で保管してます。。。
再利用できたらまた記事更新しますね~
※更新しました!冷蔵庫保存は可能か検証しました↓
ツヤエキスパート 1週間保管してたものを使ってみた!
スイフトスポーツに施工して余ったツヤエキスパート。
取説には「余ったら捨ててください」とさらっと書いていますが、そんなもったいないことができるわけありません(笑)
ってことで、冷蔵庫で1週間保管していた2液を混合させたツヤエキスパートを嫁車のライズに施工することに。
嫁車のライズは過去ガラコートを施工していました。その上に施工するとよく分からない結果になりそうなので一旦コンパウンドで落としてからの施工。
1人では相当な時間が掛かるのは経験済みなので「自分の車は自分で洗車しないとな。手伝ってやるからさ」と、施工する実験台と作業員を同時にゲット!
↑こちらが2液混合済みで冷蔵庫に1週間していたツヤエキスパート。
冷蔵庫から取り出した時は透明で底に白い粉が沈殿していて少しびっくりしたのですが、振ってあげると上画像のように1週間前と変わらない状態になりました。
付属のタオルとクロスは洗濯したのですが、スポンジはそのまま。上画像はライズを全面施工が完了した状態のスポンジです。(2台分)洗車→コンパウンド→脱脂したあとでもこれだけ汚れます…
半分も残っていなかった量ですが、ライズをもう1台施工してもこれだけ残りました。
これすらももったいないと思う貧乏性なので、数時間してからボンネットとルーフに重ね塗りしてようやく空になりました。これでスッキリ。
仕上がりはこちら↓
1週間保管したツヤエキスパートでもこの艶です!案外いけるものですね。
翌日は朝から雨模様ということで、乾燥・硬化させるため一晩は屋内で保管。
予定通り翌日は雨。いつもならコーティング直後から雨って結構凹みますが今回は絶好の検証日和!
ってことで、撥水具合はこちら↓
ヤバいくらいの撥水。コロコロ具合がたまりません!
側面なんかは水滴がほぼありません(笑)おそらくボンネットの水滴も走ったらなくなるでしょうね。
ってことで、検証結果は…
2液混ぜちゃって余っても冷蔵庫で1週間くらいの保存なら大丈夫そう(自己責任ですが)
ってことになりました。
皆さんも余って捨てきれないなら参考にしてみてください!!
ツヤエキスパートを施工して1ヶ月後の水弾き
ツヤエキスパート施工後、なかなか洗車する暇がなく1ヶ月が経ちました。
撥水性の確認にはちょうどいいかなと思い、動画を撮影しました。
まだまだ結構な撥水性です。
しかもこれ、洗車前(表面が汚れたまま)の状態ですからね。
見事な艶と撥水性は間違いないです。
↓こちらはなんと5年間耐久!のガラコート紹介↓
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