スポイラー缶スプレー自家塗装┃③下地塗装~上塗り塗装
塗装前の準備
ようやく塗装の作業に入ります。
が、またも準備です(汗)
塗装をするためにはそれなりの場所が必要です。
ガレージや工場で場所が確保できればベストですが、なかなか難しい場合もあると思います。
塗装において大敵は「ホコリ」です。そしてホコリを運ぶのは「風」です。この辺をできるだけ避けられる環境を作ります。
そして塗装でもう一つ気をつける必要があるのは「塗装の粉」です。室内だと景色がかすむくらいに塗装の粉が舞います。そして周りに積もります。
このあたりを考慮して簡易的な「塗装ブース」を作る必要がありますので事前に計画しておきましょう。
屋外の場合は、ホコリがたたないように周辺に水を撒いておくのもアリだと思います。
周辺の養生には「マスカー」というものが便利です。これ↓

他に養生テープやマスキングテープなどは用意しておきましょう。
そして塗装するにあたって大切なのはスポイラーの「設置方法」。
「塗装なんて床にダンボール敷いてその上ですれば良いんじゃねーの?」って考えは絶対にやめましょう!!失敗します。
大事なのは…
- どの角度にも缶スプレーが入る
- 苦しくない姿勢で塗れる
- 艶感が確認できる明るさがある
これは失敗をできるだけ減らすのに本当に必要な条件です。
上記の2項目は何を言っているかというと「とにかく塗りやすい高さと固定方法をしておく」ということ。今回の場合はこんな感じ↓

作業台などに使うウマにダンボールで柱を立てます。

そしてその上に固定。スポイラーの取付面は塗装する必要ないのでその面で固定しています。
こうすることで、立ったままの姿勢でかつ、どこを塗装するときも邪魔にならずに塗装ができます。
これでようやく塗装が開始できます。
下地塗装
まずは何はともあれ「脱脂」です。
研磨したとはいえ、油分が少しでも付いていると塗料は弾きます。そして失敗します…
スプレータイプのシリコンオフでも良いです。こんなの↓
シリコンオフは他にも洗車時のピンポイントの汚れ取りやパーツの貼り付けなどでも使うので、使う頻度が高ければ大容量のタイプを常備しておくと便利です。

過去記事でも紹介しましたが、4Lのシリコンオフと溶剤専用のスプレー。
スプレー容器は溶剤対応品を使わないと漏れてきますのでご注意ください。
これだけの容量があると気にせずザブザブ使えます(笑)
脱脂を完了させたら下地塗装の前の下地(?)こちら↓

「ミッチャクロンマルチ」です。
これは要否の考えが分かれるみたいですが、足付けをしっかりしていたら省いても問題ないかもしれません。が、念には念を入れてって感じで使います。

全体にまんべんなく薄く塗っていきます。厚塗りの必要はありません。垂れるだけですので。
今回は薄めに2回塗りました。1回塗って20~30分乾燥後にもう1回。
そしてさらに20分程度乾燥させて次の工程へ。
プラサフ塗装

ミッチャクロンのあとに塗装していくスプレー達です。
せっかくまとめて撮影したのに使い所がなさそうなので、ココで載せておきます(笑)

「プラサフ」とは「プライマー」と「サフェーサー」を合体させた名称です。
プライマーとは塗料の接着剤みたいな役割で、素材(今回はスポイラー)と塗料の付着を良くする役目があります。
サフェーサーとは塗装面の傷を埋めて整えたり、上塗り塗料の色調をはっきりさせる役目があります。今回は塗装前のスポイラーは黒色でスポイラーをピュアホワイトパールに塗るので黒色が浮いてこないようにするためです。

缶スプレー全般に言えることですが、缶スプレーでうまく塗装するコツは
- 缶スプレーはできるだけ温めておく
- しっかり振る、とにかく振る
- 塗るにくい所から塗っていく
- 何度も塗り重ねる
- 調子に乗らない(一気に塗らない)
- 無理に使い切らない
これ、ほんとに大事な6箇条になります。
上画像のようにまず最初は「パラ吹き」と言って、サラ~っと全体にうすーく塗ります。この時に弾きがないかうまく塗料が乗っているか確認します。

問題なさそうなら気温にもよりますが15~20分乾燥させて2回目の塗装に入ります。
今度はパラ吹きより多めに吹いていきます。

6箇条にも入っていますが、塗り始めは「塗りにくい所から塗っていく」ことです。
塗りやすい場所は後からどれだけでも塗る量を調整できますが、塗りにくい場所はそうはいきません。
そして、塗りにくい場所を塗っていると必然的に塗りやすい場所にも塗料は付いていきます。
塗りにくい場所を確実に塗って、塗りやすい場所は付着量を調整しながら塗っていくイメージです。
っということで、上画像は2回目のプラサフ完了の状態です。

一気に白くはなってきましたが、まだ黒色が透けてます。
で、また20分程度乾燥させて、3回目に入ります。

3回目のプラサフが完了しました。
もうほぼ真っ白です。
ですが、ここで想定内ではありますが問題が。

あれだけパテ埋めしたつもりでしたが小さいながらも巣穴があります(汗)
対応としては「再度パテ埋め」という振り出しに戻る的な方法もありますが、今回はそこまで大きな穴でもないので別の作戦へ。

まずはプラサフをキャップなどの容器へ「プシュ~」っと数秒吹いて塗料を出します。

そしたら紙ウエスなどを折り曲げ先端に塗料をちょんちょん付けます。もちろん小さな刷毛でも良いですが洗うの面倒なので(笑)

こんな感じでツンツンしてプラサフで埋めていきます。
乾いてまだ凹みがある場合はもう1回ツンツン。2~3回で膨らむ程度まで埋まりました。
「膨らんだらダメでしょ?」って思うかもですが、大丈夫です。後の工程でわかります。

グルグルと全体を見ながら巣穴が無くなったら最後に4回目のプラサフを吹いていきます。
これで完全に真っ白かつ巣穴なしの状態になりました!!
そしたら30分程度(それかもう少し)待って、完全に乾燥させます。

結局、この大きさのスポイラーに丸々2本のプラサフを使い切りました。
プラサフ磨き
プラサフが完全に乾燥したら、一旦塗装台から外します。
ホコリなどを気にして塗装してもどうしても付いてしまう異物を取り、表面をなめらかにするために磨きます。

繊維のクズやゴミが付いています。
このまま塗装を進めると…分かりますよね?

他の場所もこんな感じ。
手で撫でるとザラザラとしています。

で、このザラザラを磨くのは#1000の耐水ペーパー。
「こんなんで磨けるの?」ってくらいツルツルしてます。でもこれくらいでないと柔らかいプラサフはすぐに無くなってしまいます。
水研ぎで力を入れずに滑らせるように磨いていきます。優しく~優しくね。
そして巣穴を埋めてモコッとした箇所も周りの高さになるまで削っていきます。
これで完全に本塗装の土台ができました。
本塗装 下塗り
今回はスイスポのボディーと同色のピュアホワイトパール(カラーNo:ZVR)を塗っていきます。
パール系は色の土台であるホワイトで下塗りしてパールを上塗りする2層の塗装が必要です。

プラサフだろうと下塗りだろうと塗るためのコツは同じです。
天気が良ければ日向ぼっこさせて缶を温めておき、吹く前にはこれでもかってくらい振る!
そしてパラ吹きから少しずつ塗り重ねる。
ただ、これからの塗装は少々プラサフと違い、多少の艶を出していきます。
まず2回目くらいまでは薄めに塗り重ねます。それからは少々厚めに吹いていきます。
コレ説明が難しいのですが、照明の当たり具合で艶が分かると思います。塗った箇所が艶っぽくなるまで厚塗りしていきます。
でも「艶が出たらすぐに塗りやめる」っていうイメージでしょうか。艶が出てからも吹いていると絶対に垂れます。絶対に。
この加減は画像でも動画でも見せるのが難しいですが、あまり経験がない方はダンボールなどに吹いてみて「どこまで塗ったら垂れるか」を確認してみたら良いかもしれません。
塗装ってこの「垂れる寸前」が1番キレイに仕上がります。
以降の上塗りやクリア塗装も同様です。

そしてこの艶感が分かりにくい場所は手持ちの照明で照らしながら確認して塗り進めましょう。
あと垂れる失敗であるのは「同じ場所を何度も塗らない」ということ。
一度塗った場所に戻らない。塗りにくい場所を塗ったらその付近は吹かない。
塗り足りないと思ったら乾くまで待つ。守らないと垂れますよ~。
ぶっちゃけ何度か失敗したら分かるんですけどね(経験者は語る…)その後の手直しが大変なのでオススメしませんが(笑)

ってことで、3回塗って下塗りは完了です。缶スプレーは1本使い切りました。

それなりに艶も出てますね。OK、OK!
結構厚塗りしてるので上塗りの前に30分程度乾燥させます。
本塗装 上塗り
次にパールを入れるために上塗りをしていきます。

何度も言いますが、上塗りも今まで同じです。
あとはパール感を純正と合わせるのに何回塗るかくらいです。
1回目はパラ吹き。
そして2回目にある程度厚塗りに入って今回はやめました。純正よりもパール感が出そうだったので。

またちょいとボケてて申し訳ありません(汗)
でもパールが入っているのは分かると思います。
今回はこれでやめたのですが、いざ取り付けのときに発覚しましたがもう少しパール感が合ったほうが良かった…
なので、感覚ではありますが上塗りはパラ吹き含めて3回くらいが良いかもしれません。
缶スプレーも半分くらいしか使ってませんでした。

もう画像では分からないですね、一応上塗りまで完了です。
スポイラー缶スプレー自家塗装┃④クリア塗装
最後にクリア塗装をしていきます。
リアスポイラーと同じく今回もウレタンクリア塗装です。
使うのはこちら↓

2液性の使い切りタイプです。
詳細についてはこちらの記事を↓

使い方を簡単に説明すると、まずは底の黒色のキャップを外して出っ張っているピンを押し込みます。

「おりゃ~」ズボッとピンが入っていきます。これで中の溶剤が混ざり始めます。

そして缶をひっくり返ししばらく待ちます。
そしたらしっかり振って振ってから塗装開始です。
塗り方は同じです。
パラ吹き含めて計3回しっかりと塗りました。
ほんとはあと1回塗りたかったのですが、このとき時間がなかったのもあり3回で終わらせましたが完全に使い切ってません。1/4程度は残った状態でした。
安い塗料でもないので「最後までしっかり使いたい~」って貧乏性が誰でも出てしまうものですが塗装のコツにも書きましたが「無理に使い切らない」ってのも大事です。
時間なく乾燥させるインターバルを短めにして、最後まで吹いていたら垂れていたかもしれません。お~怖い(汗)
無茶をせず「いい感じに艶が出たらそれでやめる」ってのもコツです。

貧乏根性を押させてやめた直後です(笑)

どうですか?ツヤッツヤ!

いやマジでいい感じでやめて正解でした。

と言ってもほんの少し、言われないと分からないくらいには垂れてました(汗)
画像では分かりませんね…ってくらいの若干です。
焦って欲張ってあと1吹きしていたら・・・引き際も大切ということです。
でもまぁホントにうまくいって良かった。
そして最後のコツは当然ですが「乾くまで触らない!」鉄則です。
リアスポイラーをクリア塗装したときの反省です。
塗り上がったら「早く取り付けたい~!!」って気持ちは良く分かります。が、最低でも一晩、できれば丸一日は取り付けは控えましょう。
取り付けの際に押さえたりしますので、絶対に型が付きます。絶対!
ということで、前回の失敗を反省し少し成長できた作業でした。満足満足。
↓取り付けまで完了したらこちらの記事にも追加します↓
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