車のメンテナンスで悩まされる「サビ」。
特に足廻りは雨などですぐに錆びてきてしまいます。
車以外でも結構厄介なこの錆をどうにかしたく調べていると「錆転換剤」なるものがあるようで早速購入してみました。
今回は錆転換剤の中でもホルツから発売されている「サビチェンジャー」。どのようなものなのかを確認していきたいと思います。
結果から言うと「簡単」なのに「スゴい」の一言!(二言でした…)
では早速紹介していきます。
ホルツ サビチェンジャー MH1116
購入したのは「ホルツ サビチェンジャー MH1116」。
他にも少量で細かい箇所に使いたいなら刷毛塗りタイプ、広い面積に使いたいならスプレータイプなんかもあります。
刷毛塗りタイプは70gですが車以外にも使ってみたいので量が多くコスパが良い200gを選択。
ただし、この200gのタイプはハケが付属されていませんので別途準備が必要なので注意。
サビチェンジャーの原理
そもそもサビチェンジャー(錆転換剤)って何なの?ってこと。
鉄の表面に付く錆には大きく分けて「赤錆」と「黒錆」があり、ご存知のように鉄を腐食させていくのは赤錆に対して、黒錆は鉄の表面にできる酸化膜のことで赤錆を防ぐ効果があるのです。
錆とは言われても黒錆は「良性の錆」とも言われているそう。
錆転換剤はこの厄介な赤錆を黒錆に変えてしまうというスゴいもの。
↑サビチェンジャーの成分。
この「タンニン酸」ってのが赤錆を黒錆に変えてくれるもの。ラテックスは塗布したときに皮膜を作る素材です。
サビチェンジャーの使い方
サビチェンジャーの使い方は簡単。
今回は車のメンテナンスや作業でお馴染みの赤錆の宝庫!こちらで試してみます↓
ブレーキローターですね。
ホイールが接する箇所やブレーキパッドが接触する部分はそこまで錆びていませんが、何も接していない場所は水と空気にしっかり触れて見事な赤錆が発生しています。
では早速やっていきます。
赤錆に反応して黒錆に変化させるので、赤錆をキレイに除去してしまったら良くないのか?
どっちが良いか分かりませんので
- 運転席側:ワイヤーブラシで軽く錆を落としてから塗布
- 助手席側:なにもせずに塗布
で検証してみます。
果たして赤錆が黒錆に変身するのか??
まずは容器をよく振り、小さな容器に少量取ります。
中身は乳白色の少しとろみのある液体。匂いはそんなにしなかったかな。
ハケに少量付けて全体を塗り塗り。
塗布量もよく分かりませんが厚塗りしても意味なさそうなので出来るだけ薄く塗り拡げてみます。
ワイヤーブラシで擦ったあと、ウエスで錆を乾拭きだけして塗りましたがサビチェンジャーが若干弾いてしまってます。説明にも書いていましたが、脱脂は必要みたい。
上の画像は、塗ってすぐ(ざっくりペタペタ塗ってすぐ)ですが早速赤錆が変色しています。
黒というよりは濃い青?紫?って感じ。
メーカーの動画でもこの変化具合が分かります↓
↓サビチェンジャーの品質表示↓
乾燥時間は、完全乾燥8時間も待てないので表面乾燥の1時間程度放置。
ちなみに耐熱温度は150℃なので高温になりがちなブレーキローターには不向きかも。まぁ、これも実験ということで。
約1時間放置した状態がこちら。ワイヤーブラシで軽く擦った運転席側↓
なんか良い感じに真っ黒になってます。塗布の雑さは検証に関係ないので大目に見てください(汗)
そして、なにもせずに塗った助手席側↓
元の赤錆がゴツゴツしてるのがそのまま残ってる感じですね。
運転席側と同量くらい塗布しましたが、まだ若干赤錆が変化しきっていないようにも見えます。
どっちにしても完全に赤錆を落とし切るのは難しいので、ワイヤーブラシなどで表面を研磨してからのほうが見た目は良さそうです。
パッケージに書いている「サビ取り不要!」は間違いではないですが、当然磨いて塗ったほうがキレイに仕上がりますよね。
使い方はこれだけ。
今回はあまり見えないブレーキローターで試したので雑に塗りましたが、液が付いたら取れないので見えるところなどで使う場合はマスキングテープなどでしっかり養生しておきましょう。
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