先週、初めてプロテクションフィルム(スモークフィルム)をヘッドライトに貼付けしたんですが、遠目で見ると「う~ん…まぁ~許容範囲かなぁ~」ってことで完成!とした訳なんですが・・・
でもそれって近くで見るとダメなんで、はっきり言って失敗ってことですね。
どこで妥協するか、諦めるか・・・
やっぱり納得いきませんっ!
ヘッドライトの曲面くらいなら簡単に出来そうと思って失敗してしまった悔しさと「なんか次いけそうな気がするぅ~」っていう直感ですねw
前回初挑戦したとき自分なりに反省点があったんですよ。その辺のことをまとめておこうかなと。
では、やっていきます。
フィルム貼付け失敗の内容と原因
先に失敗した内容と予想できる原因をまとめます。
前回初めて施工したときの詳細はこちら↓
失敗の内容
前回の記事を見てもらえば分かりますが失敗としては
- 曲面に合わせられずシワ・折り目ができた
- ヘラ(スキージ)で抜いたつもりの水分や気泡が残ってた
- カットが難しくキレイに切れない
って感じです。
今さら読み直してみると我ながら必死で言い訳並べて妥協してますね(笑)
色々とやっちゃってますが、この画像にほぼ集約されてます…
ぶちゃけシワなんかは遠目でも分かります(汗) しかも両側とも1度貼り直してますからね。。。
使える分のフィルムが無くなったので強制終了でした。
失敗の原因(予想)
予想される原因としては
- シワや折れ:洗剤水の濃度不足・熱の当て不足
- 水分や気泡残り:洗剤水の濃度不足・ヘラの使い方
- カット:カッターの選定ミス
って感じです。
あまり細かいことは気にしない性分と思ってたけど、内容にもよるんでしょうね。
貼付け終わってからずーーっと気になってたんで。
原因は「洗剤水の濃度」「熱」「道具」の3点。
洗剤水の濃度
そもそもフィルム貼りには専用の施工ゲルってのがあって、洗剤水は妥協案。当然、プロは使いません。
なので、濃度には答えがありません。
前回は施工された先輩方の教えの数ある中から選抜した「1000mlの水に対して洗剤を10滴程度」入れました。
が、おそらく全く濃度が足りません。
洗剤水にある程度の粘度がないとフィルムがヘッドライトに張り付いて微調整することも出来ません。張り付くということはフィルム内に残った気泡なども抜けにくい。
更に張り付いて動かない状態でヨレ部をヘラでしごくと力の逃げ場がなく折れ目やシワになっちゃいます。
ヘッドライトに洗剤水を塗布しフィルムを乗せると自在に動かせるくらいの濃度にしておく必要がありますね。ただ、濃すぎてもフィルムが接着せずいつまでも貼り付きません。
ちなみに水1Lに10滴入れてもほぼ水です。フィルムがピタッとくっついてしまいます(笑)
ってことで今回は「3%」程度の洗剤水でやってみます。
当然ですが、専用の施工ゲルが準備できるならそれがベスト。
熱の当て方
曲面を貼る場合、当たり前ですが平面的なフィルムをそのまま貼ることはできません。無理に貼るとシワだらけ確定。
初めに仮にヘッドライトにフィルムを載せてみたら分かりますよ。「これ…ムリじゃね(汗)」ってくらいフィルムが曲面に合わずヨレヨレになるので。
でもフィルムはしっかり温めることで柔らかく縮む性質があるので、曲面に追従するようになるので貼ることが可能。
前回はヒートガンをほとんど使わず(というか洗剤水が薄くフィルムが動かないので使う余裕もなく…)無理にヘラで押させていったのでシワや折れ目ができたのかなと。
また熱をかけるときはシワにピンポイントではなくフィルムの貼る部分全体を常にちょこちょこ温めながら貼っていくことが重要です。
ちなみに「ヒートガンないからドライヤーで良くね?」って思ってる方、多分良いと思います。が、結構容量があるドライヤーが必要と思います。
ひとりで作業していると「洗剤水塗布」「フィルム合わせ」「温め」「ヘラ」とほぼ同時に手早く作業する必要があるので、手が足りなくなりがち。そこに高温になるのに時間が掛かるドライヤーだとストレスしかないです。
他でもDIYなどされるならヒートガン持ってても良いかと思いますよ。
水抜きやフィルムカットについて
道具に関して。ヘラ(スキージ)やカッターはそれなりでも専用のものを準備しておいた方が間違いないです。
前回も見越してヘラの準備はしてましたが、カッターは持ってるからわざわざ買わなくても良いかってことで・・・
段ボールでもガンガン切れるデカいカッター。 これはダメ。
まず小回りがきかないので角をカットするときガタガタになってしまいます。
プロは小型の「黒刃」かつ「薄刃」を使ってるみたい。
余談ですが、カッターなどで有名なこの「オルファ株式会社」。
オルファの由来は「折る刃(おるは)→オルファ」ってしってました?
え?どうでも良い? すみません…
ヘラも前回購入したもので良いかなって思ってましたが、このカッター問題もあったのでフィルムなどの施工用のセットを購入。
見直した内容で再施工!
では失敗は成功のもとってことで再度フィルム貼り付け作業開始。
本記事では前回と違うところをピックアップしておきます。
前回の作業から1週間後です(笑) 我慢できなかったんで。。
フィルムはあえて前回と違うものを選択。
サイズ大きいのにこっちのが安かった。これでキレイに貼れたら間違いなく上達でしょ。
っと言いながら心配だったので何度か張替えできるように2ヶ購入(汗) 結果多すぎたんですが。
洗剤水は前回より相当濃いめで作ることになります。
3%なので水1000mlで洗剤30ml。
10滴どころじゃない(汗)
ちなみに今回は1000mlの洗剤水作りましたがヘッドライトだけならこんなに使いません。多めに使っても500mlかな。
半分以上使わなかったので、この量見たら結構もったいなかったな。。。
洗剤水は前回同様、フルプラの蓄圧式スプレー。
そして、前回と違うのはもう一つのスプレー。 中身は水です。
実は前回もこの水スプレーは準備してたんですが、洗剤水が薄すぎたので使う必要もなく無駄に張り付いて大変な目に遭ってます(汗)
洗剤水はフィルムが動いて位置の調整や水抜きがしやすくするためなんですが、逆に言うと洗剤水が付いたままだと貼り付きが非常に悪い。
なのでそんな時は水で洗剤水を流して貼り付きやすくしてあげる必要があります。じゃないといつまで経ってもフィルムが浮いてきて貼り付けが終わりません。
これも新たに追加した対策。
ヘラ(スキージ)にゴミやホコリが付いてしまうとフィルム内に侵入してしまう恐れがあるので、バケツに水を汲んで入れておきます。
これでゴミなどの付着を防止。
先週貼り付けたフィルムを剥がして糊などが付いているかもしれないので、シリコンオフで脱脂。
洗剤水を塗布。
今回は泡感があります(笑)
全体をヘラで撫でて表面の汚れやホコリを除去。
そして再度、洗剤水をたっぷり塗布。
ヘッドライトがしっかり覆うくらいのサイズにフィルムをカット。フィルムにもしっかり洗剤水を塗布してザッと貼ってみます。
洗剤水がヌルヌルで押さえてないとずり落ちるくらい。初めはこれくらいが扱いやすいのでOK。
ヘッドライト周辺のフィルムの水を抜いたら軽く固定されるので、ここからヒートガンの登場。
以降、ずっと登場するので近くに置いときましょう。
高温めで全体を温めていきます。
するとフィルムがフニャ~っとしてくるので曲面に沿わせて少しずつ張りながら形状を合わせていきます。
これを何度か繰り返しながら中央から洗剤水を抜いていきます。
この時、洗剤水がヌルヌルで動きすぎる場合は水をスプレーして洗剤を流していきます。
平面で貼り付けやすい箇所からこの方法で貼っていきます。
残った曲面は温めてはヘラで撫でてを何度も繰り返していくと水が抜けてフィルムが曲面に沿った形状になってきて貼り付きます。それでも浮くなら隙間から水をスプレーすると貼り付きます。
全体の形成が完成。
このくらいの濃度の洗剤水だったら水が残っててもこの状態で何とか抜けます。
前回は残った水の周囲が完全に張り付いてどこからも抜けませんでしたから大きな違い。
前回の悲しいシワや折れ目もありません!
これは成功の予感★
最後にカットしていきます。
今回はスキージセットに入ってたカッターでカット。
ヘッドライトの輪郭に沿って少しずつゆっくりカットしていきます。この辺は多少の慣れは必要かも。
プロはボディーを傷つけないようにフィルムを完全に切らずに厚みの半分くらいをカットしていき、フィルムを裂いていくように除去するそう。
そんなん2回目の素人が出来るかぁ~
カット完了!
表面の保護フィルムを剥がします。
完成です。
カットした周辺が多少バリっぽくなってると思うのでヒートガンで全周しっかりと熱を入れていきます。少しはみ出してても熱を加えるとフィルムがクルンっと巻き込むので見た目も良くなるし剥がれにくくなります。
同様に反対側も完了!
今回は後悔のない仕上がりになりました!
しかも一発で成功!! ってことでフィルムがめっちゃ余りましたが・・・(汗)
ヘッドライトフィルム貼付け リベンジまとめ
なんやかんやで2週続きで楽しませてもらいました。
成功したのでOKと思いますが、これだけが正解とは限りませんが失敗からの復活劇。
最後におさらい。
今回、ヘッドライトにフィルムを貼る場合の肝は
- 洗剤水は3%程度(水スプレーも準備)
- ヒートガンなどで全体&シワ部分を何度も温める
- 使いやすいヘラ&カッターで仕上げる
この辺ですね。
あとは1~2度の失敗に落ち込まず再トライ出来るくらいのフィルムと精神力を準備しておくことでしょうか(笑)
時間に余裕があって興味があるなら是非ともDIYでチャレンジしてみては?
今回スモークでしたが、傷や黄ばみ防止用のクリアタイプもありますよ。
では。
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