スイフトスポーツ(ZC33S)のようにターボ車ってのはブーストアップで簡単かつコスパ良くパワーアップできるのは魅力的なカスタム。
そんなブーストアップをするために必要なパーツが「サブコンピュータ(以下、サブコン)」で、いろんなメーカーから販売されてますよね。
どのメーカーも特徴やメリットなどを全面に押し出してアピールされると悩んでしまい、購入後も「やっぱ、あっちのが良かったかな・・・」なんて思ったりもして(汗)
まぁ、そんなこんなでパワーアップとして響きが良かった、かつ使用人口も少なそうなので記事のネタとしても面白そうという考えもあり~で購入したのがこれ ↓
日本のチューニングメーカーを飛び越えてイギリス製。しかも少々お高い(汗)
もちろん効果は抜群で、取付け当初はアクセル踏むたびに興奮してたのは記憶に残ってるほど。なんだけど慣れってのは怖いもので、しばらくするとこの鋭い加速がデフォルトの感覚に。。。
そして他のパーツに興味が湧く。 病気ですね(笑)
残念ながらその病気は治ることはなく、新たなサブコンに手を出すことに。
ってのが今回のお話。
PIVOT POWER DRIVE PDX-S2 商品紹介
という訳で、今回追加購入することになったのは「株式会社ピボット」さんの「POWER DRIVE」シリーズの「PDX-S2」という型式。
ピボットといえば昔からスロコンなどが有名というか定番のメーカーさん。
創業40年近くなりますが、沿革見てるとレーシング系のパーツやコントローラー、メーターなど結構楽しそうなことで商売されてるのは羨ましい。それくらいこの手の制御なんかは得意なジャンルなんでしょう。
謳い文句としては
- K14Cエンジン用に開発されたサブコン
- チューニング状態などに応じ変化率を9段階に調整可能
- 両面テープ固定&カプラーオンの簡単装着
PIVOTさんとしてのパワー計測値では
- パワー)ノーマル:134ps → 推奨設定:153ps
- 0-100km/h)ノーマル:8.2秒 → 推奨設定:7.3秒
- ブースト)ノーマル:105kPa → 推奨設定:125kPa
と、数値的にはTDI Tuningと比べると見劣りしてしまうのは否めませんが、ちょっと「パワーアップだけが全てではないのかな」なんてことを思ってしまう出来事が今回同時に起きちゃいました(汗)
その辺についてこちらをご覧ください ↓
あっ、それと何故、PIVOTを選んだかというと同社のスロコンを付けてるからってのも大きな理由。
同じメーカーでサブコンとスロコン揃えたら間違いなく相性は抜群でしょ!ってことで。
ちょいと脱線しましたが進めます。
早速開封。
部品構成としてはどれもほぼ同じですね。
まずはサブコン本体。
思ってたよりちっちゃいのが印象的でした。ってか、TDI Tuningがゴツすぎる説もあるかも。
そしてハーネス。
2箇所の圧力センサー部へこのハーネスを割り込ませてサブコンで制御した信号をECUに送りコントロールするってのがサブコンの働き。
結束バンド、設定変更用のドライバー、本体固定用の両面テープが別で同梱。
カラーの取説も付いてるので間違いようがありません。
ちなみに取説はホームページからも閲覧できるので取り付け前に予習しておくと良いかも。
取り付け
取り付けですが、今回は取り付けっていうか交換なので若干分かりにくいかも。
詳細は、TDI Tuning の記事 を参照ください。
ちなみにエアクリが社外品に変わってたらコネクタまでアクセスしやすいので結構楽ですが、純正エアクリからの場合はこちらの記事参考に分解してみてください ↓
大前提でバッテリーマイナスは外しておきます。
取説にも写真付きで各接続箇所の詳細は記載あるのでご安心を。
メイン圧力センサーへの接続
メイン側の圧力センサーへの接続。
赤丸部のコネクタです。
拡大です。
一応、前のサブコン外して純正風にして撮影してます。
このハーネスを割り込ませます。
コネクタを引っこ抜いて接続。
これでメイン側は完了。
サブ圧力センサーへの接続
次にサブ側の圧力センサーへ割り込ませ。
こっちも純正接続のコネクタさえ抜ければ簡単。
サクッと完了。
バッテリーへの接続
最後にバッテリープラスへ接続。
ちなみにTDI Tuning にはこの配線はなかったな。
サブコン動かすのに電源は必要だからTDI Tuningはセンサーからの電源で動かしてたってことかな? 配線ないのは楽だし便利だけど電源的に大丈夫なのかと今さらの心配・・・
今の車は全部こうなのかは知らないけど、バッテリープラス側は電流センサーみたいなのが付いてるから接続がここからしか取れません。
サブコン本体の接続・固定とハーネスの結束
あとは接続したハーネスをサブコン本体に接続すればOK。
固定は付属の両面テープで。
外れそうなら結束バンド使って補強すると安心でしょう。
配線の都合で逆向きになっちゃったけど、色々トラブりたくないから配線優先で。
お隣さんはTEINのEDFCコントローラ。TDI Tuningでは無理だったけど、これならヒューズボックスの蓋にギリ収まりました。
最後にハーネスをキレイにかつ丁寧に結束していきます。
もう前回のような断線トラブルが起きませんように・・・
設定方法
設定変更する場合は、サブコン上部のダイヤルで行います。
丸いのは防水用のキャップなので引っ張ると取れます。
少々固めに付いてるので外す時に飛んでかないように。多分、一瞬で無くなります(汗)
デフォルトで推奨設定の「7」にされてました。
変更する場合は、エンジンOFFでサブコンの赤い電源ランプが消えてるのを確認してから変更しましょう。
ちなみにTDI Tuning はスマホアプリとサブコンをBluetooth接続して設定変更などができる機能あり。設定変更する場合はボンネット開けず運転席からできるので便利っちゃ便利。
ただこの機能はオプションで約1万少々の課金が必要。
好みの設定が決まればまず触らない設定を無線接続できる機能でその追加費用が高いか安いか判断するのは…あなた次第ですね。
しばらく走ってみての使用感・まとめ
ではでは、肝心の使用感というかパワーアップ感なんですが、ぶっちゃけ今回ノーマルからの比較でなくサブコン同士の比較みたくなってしまうのでご勘弁を。
パワーアップ感としては、体感あまり違いは感じません。どちらもノーマルからすると完全に化けます(笑)
ただ数値でも出てますが、高回転域での「最後の一絞り」的なパワー感は TDI Tuning の方があったと。ただ、そこまで振り絞る必要があるか?って気がするのと、その最後の一絞りに「無理させてる感」が見え隠れしてた気がするんです。
結局、車や条件は同じなのでパワーアップさせるのって「どれだけ安全マージンを削ってパワーに変えるか」ってことじゃないかなって思ってしまう。
ちなみに日本の有名チューニングメーカーのサブコンでのパワーアップ値としては以下で公表されてます。※( )内は計測時のノーマル出力
- HKS パワーエディター:149.6ps(140ps) 差:9.6ps
- BLITZ パワコン:147.9ps(127.4ps) 差:20.5ps
- PIVOT パワードライブ:153ps(134ps) 差:19ps
如何でしょう。日本メーカーは最大でも20ps程度の出力アップです。
で、TDI Tuning は 175ps(140ps) 差:35ps
この数値差を見てどう考えるかは購入者が決めることなので、この記事でも「こっちがオススメ~」みたいなことは言いません。
ただ、今回日本製・海外製の両方のサブコンを購入・取付・試走で使ってみて思ったことは
安全優先の日本メーカー「PIVOT」。
パワーの限界値を狙うイギリスメーカー「TDI Tuning」。
って感じでしょうか。
末永く愛車に乗りたい、街乗りメインなのでほどほどのパワーアップで充分。みたいな自分には丁度良いサブコンなんじゃないかと思ってます。今のところはですが(笑)
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