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【映らない…】地デジ 室内アンテナの感度が上がる設置のコツとは?

屋外・室内アンテナ UDF85B接続・評価 DIY・雑記

室内アンテナを買ったは良いものの、思った以上に感度が上がらず数局のチャンネルが映らない…なんてことはないでしょうか?

一般的に普及している魚の骨のような屋外アンテナ(八木アンテナ)は昔から感度が高いアンテナとして有名ですが、自分で設置するには危険も伴いますし業者に依頼するとそれなりの費用が掛かります。

しかし室内アンテナは、その設置場所から普通に考えただけでも安定した受信が難しいのは分かると思います。

最近、自分で設置して痛い目にあって学習したので、室内アンテナの感度をできるだけ上げるにはどうしたら良いか?その辺についてまとめたいと思います。

室内アンテナ設置のコツ│大切なのはこの5点!

結論から言うと、室内アンテナの感度を上げる設置のコツはこの5点です。

室内アンテナ設置のコツ
  1. 一番近い放送局、中継局を探す
  2. 水平偏波または垂直偏波を確認する
  3. 遮るものを極力減らす
  4. 設置する高さにも注意する
  5. ブースター付きを選びアンテナ線は最小限にする

テレビを視聴する時、アンテナ線を壁の接続部に挿してテレビに繋げばテレビは映ります。が、その壁から先やアンテナのことまであまり気にしたことはありませんでした。

今回、室内アンテナが映りにくいこともありグレードの高いアンテナへ買い替えてみましたが、できれば屋内の中でも最高の感度で受信させたいってことで、色々調べたことをまとめます。

室内アンテナ設置のコツ│一番近い放送局・中継局を探す

地デジ放送を視聴するためには、放送局や中継局から電波を受信する必要があります。

全国にはたくさんの放送局・中継局があり、そこから地デジ放送の電波は発信されています。

この電波が強ければ確実な受信ができるということです。(強すぎても問題らしいのですが今回は省略)

ってことは、お住まいの地域で一番近い放送局・中継局が分かれば良いことになります。

そこで、放送局・中継局の探し方について紹介します。

PCサイトで探す

PCで探す場合(スマホでも可)は「A-PAB」というサイトで調べることができます。

A-PAB
  • 地図から探す
  • 住所、郵便番号から探す
  • 局名から探す
  • 都道府県別局一覧から探す

の中から選んで調べられます。

検索するとたくさんの電波塔マークがありますので、お住まいの一番近いマークをクリックすると電波の範囲を表示してくれます。

この電波に入っていれば受信可能な地域ということになります。

そして大切なのはその放送局・中継局がどの方向にあるのかも確認しておきましょう。

スマホアプリで探す

放送局・中継局を探すにはスマホアプリでも検索可能です。

まんまですが「テレビアンテナ(Digital TV Antennas)」というアプリがおすすめです。

テレビアンテナ
テレビアンテナ
開発元:Nicolás Lichtmaier
無料
posted withアプリーチ

スマホのGPS機能を使って現在地から一番近い順に放送局・中継局を方角と距離で表示してくれます。

テレビアンテナ(Digital TV Antennas)

アンテナの設置位置などを調べながら使うのに便利ですね。

家の周りのアンテナを見てみる

最後の方法は近所の家の屋外アンテナを見て放送局・中継局を調べることです。

そう、「カンニング」です(笑)

一般的に普及している屋外アンテナ(八木アンテナ)の設置は基本専門の業者さんが設置していますのでこの方角と同じ方向にアンテナを向ければその地域の最高の受信ができるということ。

この時に注意しておくことは「どっちがアンテナの先端(受信側)か?」ってことです。

八木アンテナ

八木アンテナは横から見ると矢印の形をしています。

矢印の形から放送局・中継局は矢印側だと勘違いしないように。

放送局・中継局がある方向(受信側)は矢印と反対側です。

矢印の部分は「反射器」という部分で電波を極力多く受信するため反射させて導波器へ集める役目をしています。

室内アンテナ設置のコツ│水平偏波・垂直偏波を確認

前項で近くの放送局・中継局は分かったと思います。

次に電波の種類について説明します。

地デジの電波は、混線を防止のため2種類の電波があり「水平偏波」「垂直偏波」と言います。

電波が地面に対して水平に出ている電波を「水平偏波」。垂直に出ている電波を「垂直偏波」になり、ほとんどの中継局は水平偏波が使われています。

室内アンテナにも「水平偏波専用」「垂直偏波専用」というものも存在しており、事前に確認しておくか不安な方は「垂直・垂直偏波兼用」のアンテナを選択するのが良いでしょう。

では、水平偏波が大半と言えど近くの放送局・中継局がどちらなのかを判断したら良いでしょうか。

簡単な判断方法を紹介します。

近所のアンテナを確認する

はい、またもカンニングです。

放送局・中継局の場所特定でも使いました方法。近所の八木アンテナを見てください。

先ほど紹介しましたイラストの魚の骨のような「導波器」にある複数の骨組みの向きを確認します。

その骨組みが地面に対して水平であれば「水平偏波」、垂直であれば「垂直偏波」です。

なので、斜めからなので分かりにくいですがイラストは水平偏波のアンテナになりますね。

情報を公開しているサイトで調べる

もう1つの方法は、ネットで調べる方法です。

前項で放送局・中継局の名称が分かったら情報を公開しているサイトで水平偏波か垂直偏波を確認できます。

参考にリンク貼っておきます。

エリアを選択すると放送局・中継局の一覧が表示されて、名称に「◎」が付いているのが「垂直偏波」になります。(それ以外は水平偏波)

これで自分が受信したい電波の方向と種類が分かりました。

室内アンテナ設置のコツ│遮るものを極力減らす

室内アンテナと言っても設置する場所はどこでも良いわけでもありません。

室内アンテナは、屋外アンテナよりも受信感度が低いため設置場所はかなり制限されると思っておいたほうが良いです。

屋内ですので当然遮るものがありますね。壁や屋根などなど。

遮るものがあればあるほど電波強度は下がります。

壁などの障害物はできるだけ屋外まで少ないことに越したことはありません。

そして設置場所でおすすめなのは「窓際」です。

実際、自分で設置したときにも全く無知なため場所は相当苦労しました…。

受信方向・電波の種類を把握してテレビの電波強度画面で部屋中の場所に仮設置しては計測。その中で一番良かった感度でもこのくらい↓

屋外・室内アンテナ UDF85B接続・評価

このテレビでは視聴可能なレベルが60%以上(緑色ゲージ)になりますがそのレベルに達していません。

脚立の上に立って向きを微調整しながらでもコレくらい…。

しかし、窓際に設置したところ放送局・中継局から多少ズレた位置ではあったのですがこのくらいまでに感度が良くなっています↓

屋外・室内アンテナ UDF85B接続・評価

約15%のアップ。

壁面がどれだけ電波を通しにくいのかが分かるかと。

おすすめは窓際ですが、ペアガラス仕様などは電波を通しにくいこともありますのでこの辺は事前に確認しておくことも大切です。

室内アンテナ設置のコツ│設置する高さにも注意する

次に注意することは「設置する高さ」にも注意が必要ってこと。

これにもヤラれました(汗)

あとで調べて分かったことですが特に水平偏波の場合、電波は水平に飛んできますので受信しやすい高さがあるってことです。

そう、高い位置に設置すれば良いって訳でもないのです。

取付の高さで受信が増減するということ。「ハイトパターン」というらしい。

屋外アンテナが屋根の上にあるのは電波受信には「高さこそ正義!」と思い込んでいたのですが、ただそれだけではないってことです(それも大事とは思いますが)

なので、室内アンテナの設置では方角もですが高さにも影響することを覚えておきましょう。

室内アンテナ設置のコツ│ブースター付きを選びアンテナ線は最小限にする

放送局・中継局に近ければ当然のことながら受信感度も向上しますし、遠ければ遠いほど弱くなります。

この電波強度の強さごとの地域を「強電界地域」「中電界地域」「弱電界地域」と分けられています。

室内アンテナと言っても種類がいくつもあり、価格にも差があります。

電波塔に近い強電界地域の場合、コンパクトで安いアンテナ(強電界地域用)でも受信可能だったりしますが、電波塔から離れた中電界地域・弱電界地域になると受信できない場合がほとんどです。

そこで使われるのが「ブースター」

ブースターはテレビ信号を増幅する働きがあるため、電波強度が低い・テレビまでの配線が長い・他の機器に分配した場合にはこのブースター付きの室内アンテナが活躍します。

屋外・室内アンテナ UDF85B接続・評価

今回購入した室内アンテナはブースター内蔵に加えて、水平・垂直偏波対応。そして屋内/屋外設置どちらにも対応しているので屋外に設置しても見た目も悪くありません。

詳しくは別記事にまとめますので参考にしてみてください。

また、どこに設置しても良いように無駄に長いアンテナ線を使うのも受信感度低下に繋がります。

接続部の加工ができる方なら最小限の長さで使用することをおすすめします。

室内アンテナ設置のコツ│それでも室内ではダメな場合

普段、何気なくテレビを観ていますが室内アンテナで快適に受信できるようにするにはある程度の予備知識が必要だったと痛感しました…。

正直、屋根に八木アンテナを設置するのがベストと分かっていても色んな理由で室内アンテナにしたい方の参考になれば幸いです。

自分のように「室内アンテナ買ったは良いけど映んないじゃんか~!!」ってならないように準備しておきましょう。

もし万が一、室内のどこに設置しても感度が不安定な場合は残念ながら屋外への設置を検討するほうが賢明かもしれません。

その時に問題になるのが「屋外からのアンテナ線の引き込み」です。

アンテナ線を引き込むためにだけ壁に穴を開けたくはないので、エアコンの配管部を通すのはよくありますが他にも「フラットケーブル」を使って窓やドアから通すことも可能ですので検討してみてください。

別記事で紹介しています日本アンテナ製の「UDF85B」は屋外でも使用できますので「屋内でダメなら屋外へ」っていう作戦変更も可能です。

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