突然ですが、パワーアップ系のカスタム・チューニングなんかで思いつく内容って何がありますか?
「マフラー交換」
「エアクリ交換」
「ブーストアップ」・・・などが定番ですかね。
ですが、今回はそんな質問してもおそらく出てこないであろうカスタムの紹介。(知ってる方は知ってるでしょうが…)
そう、それは点火系の要である~
『強化イグニッションコイル交換』
でありますっ!
ってことで説明していきます。
そもそも「イグニッションコイル」って?
一般的なガソリン車で言いますが、エンジンが動くには
「噴射したガソリンと空気を混ぜた混合気」を
「圧縮」して
「スパークプラグの火花で爆発」させ
「爆発した力を動力に変える」ってのが一連の流れ。これは皆さん何となくでもご存知かと。
そして、この工程の中の「スパークプラグで火花を出す」には高電圧の電源が必要だけど、車にはバッテリーの12Vしかありません。
そこで登場するのがイグニッションコイル。
イグニッションコイルは、バッテリーからの電源を昇圧(電圧を上げる)させてスパークプラグへ送るのが役割のパーツなのです。
電圧としては、12Vを10,000~30,000Vほどの高電圧に昇圧させるのだからスゴい。
そんな代物なので、イグニッションコイルが劣化していけば昇圧させる効率が落ちるので・・・
電圧が下がる → 燃焼が悪くなる → 燃費もパワーも落ちる
ってことはご理解いただけるかと。
逆をいうと、ノーマルのイグニッションコイルを純正よりも高い電圧まで昇圧できる強化型のイグニッションコイルに交換したら・・・
ってのが今回のお話。
ハイスパークイグニッションコイル
ってことで、強化イグニッションコイルを購入。
調べてみると数社から販売されてるようで価格もバラバラ。
そんな中でレビューや価格を考えて購入したのがこちら ↓
「ハイスパークイグニッションコイル」です。
これ、どこのネットショップでも購入できるわけではないのが少々面倒。Amazonでも取り扱いないし、メーカーのホームページでも現在は販売してない模様。
調べてると「YAHOOショッピング」に取り扱っているショップさんがあったのでそちらで購入。
ハイスパークイグニッションコイル ZC33S用(YAHOOショッピング)販売元は「株式会社ハイスパーク ジャパン」さん。
そのままの会社名。分かりやすく好印象。
チューニングイグニッションコイル専門のメーカーさんみたいです。
メーカーさん曰く、強化イグニッションコイルの変換電圧はアイドリング時に純正が10,000Vの場合、15,000V超えとなるそう。単純計算ですが約1.5倍の電圧アップ。
そんなの期待しかないですやん!
開封・内容物確認
開封。
ZC33Sは4気筒なのでイグニッションコイルは4つ入ってます。
衝撃は大敵なのでしっかりと緩衝材に守られて入ってます。
ちなみに同じ材質の内蓋もついてて全面保護されてたので安心。
見た目は純正とほぼ変わりません。
青色や赤色なんかあるとチューニング感が出てかっこよくなりそうですが、どうせ隠れてしまうんで黒が潔いかも(笑)
上部には申し訳無さそうに「HIGH SPARKS」の表記が。
純正と分からなくならないような目印か?ってくらいチョロっと書いてあります。
見た目を派手にしてアピールする気は全くなく「ウチは中身・性能で勝負してますんで~」って感じが出てて、ある意味カッコいい。
早速交換してみる
説明という説明もないので早速交換していきます。
まずは自作の遮熱カバーを外します。
この遮熱カバーに関してはこちら ↓
純正のエアクリなどが付いてる場合は、こちらを参考にイグニッションコイルまでたどり着いてください ↓
エアクリのパイプが邪魔なので外します。
久しぶりに開けると汚ねぇ…(汗)
最後にザッと掃除します~
ちなみにイグニッションコイルの固定ボルトに付いてる青いコードはアーシング。気休めですが何か少しでも良い感じになればなぁ的な想いを込めて・・・
気になる方はこちら ↓
まずはイグニッションコイルに接続されているコネクタを外す。
少々固いかもですが、コネクタの爪を押しながら引っ張ります。
4箇所とも外れました。
次にイグニッションコイルを固定しているボルトを外す。
10mmのソケット&ラチェットのご用意を。
ボルトが外れたらイグニッションコイルをスポスポ外していきます。
これは純正。見た目はほぼ一緒。
4つとも取り外し完了。
異物なんかが入るとマズイので続けてサクッと取付けていきます。
スパークプラグも同時交換がおすすめ
ちなみにメーカーさんとしては、イグニッションコイルの交換と同時にスパークプラグの交換を推奨。
しかも「NGK プレミアム RX」を指定して推してます。
15,000km または 3年以上使ったプラグは交換がおすすめみたい。
「なるほど~同時購入や!」と思って気付いたのですが・・・
すでに推奨品に交換済みでした(笑)
見越して交換した訳でもないんですが…それくらい有名で間違いないプラグなんですね。
なんか聞いたことある名称のプラグだなとは思いましたが・・・
詳細はこちらにまとめてます ↓
あとは取り外した逆順で取付けていけば交換は完了。
ダラダラ書いてますが、やることは交換するだけなので時間も掛かりません。
最後にエンジンかけて問題なければ作業完了になります。
慣らし運転について
交換後「それじゃ~全開走行行ってみるか~!!」なんて気持ちは分かりますが慣らしが必要なのでご注意。
- 交換後にエンジンかけて、5~10分間アイドリング
- 50kmほど普段の運転で慣らし走行
100kmほど走行するとECUが学習して、イグニッションコイルも馴染むので良い感じになるみたい。
ってことで、近所をグル~っと走ってきます!
遅くなったので20kmほど走って帰宅。
OBDⅡからの情報なので目安ではありますが、燃費が16.8km/L。
いつもより燃費が良くびっくりして撮影したので交換前に計測してたら良かったと後悔・・・
日頃、同じルートを走っても15km/L以上でることはほぼ無かったので正直驚きました。
交換後の感想・まとめ
とまぁ、カスタムとしてはあまり着目しない(というか後回しがち)パーツではありますが、エンジンが快適に元気に回るためにはすごく大切な「イグニッションコイル」。
交換して慣らしも終えて走ってみた感想としては
『エンジン音が静かになった』
これはエンジンかけてすぐ感じたこと。
アイドリングも振動が減った?おとなしくなった?感じ。
『燃費が上がった』
慣らしでもびっくりしましたが、やはり確実に燃費は上がってます。
感覚ですが街乗りで1~3km/Lくらいは上がってる気がします。
『トルクが上がった』
高回転域より低回転域での違いが良く分かりますが、トルクが増してます。
・いつも2速で曲がる場所を3速でも気にせず曲がれる。
・このスピードだったら5速だとガクガク言って進まなかったのに全然走っちゃう。
なんてことがしっかりと体感。
エアクリやマフラーは社外品に交換してるので、低回転域はノーマルよりスカスカで街乗りは少々むず痒い走りだったけどある程度取り回しが楽になりました。
トルクが増したことでブースト掛ける頻度も減り、燃費UPにも影響してるかもしれませんね。
『エンジンの吹け上がりが良くなった』
高回転までの吹け上がりが軽くなった気がします。
エンジン音が静かに、振動が減ったからなのか? 無理なく回ってる感じ。
ちょうどオイル交換したての状態みたいな・・・分かりますかね(汗)
って感じで、違いはしっかりと分かるくらいの効果は体感できます。
しかも走行は2万km程度の状態、スパークプラグ交換済みでの効果なので同時交換だともっと違いが分かるかもしれません。
イグニッションコイルも消耗品なので、定期的な交換が必要な部品。
寿命としては一般的に10万kmと言われてますが、30,000~40,000kmくらいから性能は一気に落ちてきます。
純正品よりはお高いですが何倍もしませんので、何かしらで交換するときに強化イグニッションコイルを選択してみても良いかもしれません。
気になる方はチェックしてみてください ↓
ハイスパークイグニッションコイル ZC33S用(YAHOOショッピング)
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