いつも車ばっかりイジってると思われてるかもですが、ちょっと今回は違ったことを。(っといっても結局、車イジりのためなんですがw)
車高短・・・車高を下げてる方のあるあるって「ジャッキアップ面倒くせぇ~」だったりしませんか?
パンタジャッキはキツいし危険だし、だからといってガレージジャッキは全く入らない・・・(泣)
なので、いつものジャッキアップ方法としては
- 車高短用のスロープで少し浮かせて
- 側面から小さめの油圧ジャッキで片側だけ上げて
- ガレージジャッキを差し込みジャッキアップ
- ひとまず休憩・・・
って感じで、タイヤローテーションやオイル交換などでジャッキアップするのが億劫なんですよ。
しかも、上記の方法って結構危ないんです。
記事では割愛してますが、愚痴言ってるように毎回オイル交換は結構な気合が必要でした。
「じゃぁ、車高上げろよ~」っていう声が聞こえてくる前に本題へ(汗)
ということで、今回はこの危険で大変なジャッキアップを安全・快適になるように工作していきます。
スイスポをメンテナンスするために約3年前に購入した低床用スロープ。
少しでも車体を浮かせるためにはスロープが便利なんだけど…
約65mmしか上がりません(泣)
だからといってまだ高さのあるスロープだとバンパーに当たって使えない。。。なので
低床用で長~いスロープがあれば結構上がるから解決!
ってことになるけど・・・売ってないんですよね。
売ってないなら作りゃ良いんじゃないか。
・・・じゃぁ、作りましょう。
スロープ構想・設計
ってことで、闇雲に走っても労力だけ使って失敗するので簡単にでも構想を。
- 手持ちの低床用スロープは使用する
- スロープだけで浮かせてガレージジャッキが入るようにする
- 材料はホームセンターで買えるものだけで作る
- 収納しやすい構造にする
実は、木工も上手いかは別として嫌いではなく、記事にはしてませんが今までもいくつも作品は作っておりまして。
2×4材と1×4材だけで3~4人は寝れる巨大なロフトベッド作ったりした経験も。
あっ、余談はさておき。。
大小関係なく、構想・計画・設計はざっくりでもやって材料やカット寸法を事前に決めておくのはやはり結構大切だったりします。
ってことで、全体像を構想 ↓
ちょ、ちょいとざっくり過ぎですが、こんな感じ。(丸いのはタイヤです…)
高さ的には2×4材を積み合わせると良い感じになりそうなので、今回はインパクト的にも「2×4材だけで」作ってみます。
そして、次に大事なのは「必要な材料の量」の洗い出し。
ホームセンターで普通に売ってる安い2×4材は長さが6フィート(約1830mm)。
その長さでカットしてって何本必要かを決めます。
ってことで、2×4材の6フィートが4本あれば作れますね。
もちろん今回製作した場合でのカット寸法なので変更はご自由に。
ちなみに上図のA・B・Cの記号は次に登場します。
2×4材をカットして製作
準備はできたので早速やっていきましょう。
っといっても細々書いても仕方がないのでダイジェストで。
順番おかしいけど、先に完成形をどうぞ。
さっきの図のA~Cの部分。
今回のテーマでもある使わない時の収納にも配慮する必要があるので全て一体形では固定しません。
組立式にしようかと。
第1段目
まずは第1段目。
低床用スロープと接する部分ですね。
基本的には250mmでカットした2×4材を2本並べて、その下に低床用スロープに合わせて幅200mmの木材を敷いて固定って構造。
「縦・縦・横・横」ですね。
横から見るとこんな感じ。
右側は低床用スロープに合わせて斜めにカットしてます。
ピッタリでしょ。我ながら上手くカットできたと本人も喜んでます(笑)
隙間が気持ち悪かったのでカットしたけど、カットなしなら約25mmくらいの隙間なので使用上は問題ないかなとは思います。
第2段目
続いては2段目。
上面に置く2×4材の長さは350mmでカット。
片方は45°でカット。
カットした上部は乗り上げやすいように軽くアール付けてます。
画像じゃ分かりにくいけど割れや欠けしないよう先端は尖らせず3mmほど残してカットしてます。
1段目から高さを2×4材の1本分上げてるので38mmずつ上がるイメージ。
角は怪我しないように面取りしてます。
第3段目
最上階の3段目は、2段目と同じ構造で高さを2×4材の1本分上がっただけ。
左右2セット作らないとなのでそろそろ飽きてきます(笑)
ちなみに木ねじは65mmのものを使いました。
多少下穴開けないと割れるので注意。
ちなみに木ねじは対角に2本ずつ固定しているのは、2×4材を重ねていくため木ねじがぶつからないようにしているため。
なので、上画像の下の段は反対の対角で固定してます。
10年近く愛用している2×4材用の定規。
均等に穴位置などを決めるときにめちゃくちゃ重宝するのでおすすめ。
他は2段目と同じなので説明は割愛。
こんな感じで完成です。
仮置きして全体を確認。
なかなか良い感じです。
横から。
ここまで出来ると疲れから開放されます(笑) 2セット作ってますからね。。。
これで38mm×4段=152mmの高さを稼げます。
まだ高さが欲しければもう1段増やすとか?足りなければ考えます。。。
第1~3段目をバラバラに作ったのはこの収納のため。
無駄なスペースをギュッと縮めてまとまるので場所は最小限に出来るのはGOOD!
最後に安全のためタイヤのストッパーを取付け。
これは、2×4材を縦半分にカットしたもの。サイズ的にも良い感じです。
各パーツの固定方法
基本的な構造としては完成したので次の工程へ。
今回の自作スロープは3つのパーツを重ねて使うのですが、ただ重ねるだけだと…
ちょっとの力で見事に崩れてしまう。。そりゃ当然。
だからといって木ねじで固定してしまうと、毎回の作業の手間に。
ってことで、ダボを使うことに。
ダボってのは木材でできた丸棒みたいなもの。
木材同士を見えないように固定したり、埋め込んだネジを隠したりする部品です。
ダボの太さも様々ですが今回はズレなければ良いので一般的?な8mmを選択。
他にも6mmや10mmもあるのでお好みで。
セットにはダボの他に穴あけ用のダボ錐と位置合わせに使うマーカーが入ってます。
まずは2×4材の定規でセンター位置にマークしてダボ錐で穴あけ。
ダボ錐は6角軸なのでインパクトがあればワンタッチ。挟めばドリルでも使えます。
ダボセットの中にこのダボマーカーも付属されてます。
これはダボの相手側の位置を正確に合わせるためのもの。
ダボを打ち込む穴を開けたら、そこにダボマーカーをセット。
そしたらダボで固定する相手側のパーツを重ねて軽く押さえる。
すると穴あけする位置がマーキングされるって仕組み。単純だが確実な方法。
ダボの数は多くても穴位置がシビアになったり、外すのが面倒になるのでそれぞれ1箇所に。
収納時の位置と使う時の位置、計2箇所にそれぞれ穴あけですね。
こちら側の穴は抜き差しするので、ダボを入れてグリグリするとダボがスポスポ刺さるようになります。
ダボは片方は固定しておくので固定側には木工用ボンドで固定。
ダボ錐で穴あけ → 木工用ボンド注入 → ダボ差し込み → 木槌などでコンコン
木工用ボンドは少量でOK。どうせ打ち込めばはみ出てくるので(笑)
あとは木工用ボンドが乾けば完成です!
うまく上がるか検証
作ったその日は疲れたし、日が暮れたので検証は翌日に。
自作ってのはこの時が一番テンション上がるんですよね(笑)
まずは低床用スロープに乗せる前。
ローダウン用のジャッキなんですが見事に入りません。
いつも通りの低床用スロープに載せた状態。
車高を目一杯下げてるので65mmくらい上がったってジャッキアップポイントまでは入らないんですよ。。
2段目に載せます。
あっ、ちなみにスイフトスポーツ(ZC33S)のタイヤサイズは「195/45R17」なのでタイヤの直径は587mm。
今回の自作スロープはこのサイズでそれぞれの段に載ってかつ、2×4材が重なっている部分に荷重が掛かるような寸法で設計してます。
なので、長くすると強度落ちるし、短くするとそれぞれの段でタイヤが載りきれないってことになるので、タイヤ外径が大きいなどで長さ調整するならその辺を考えた検討が必要かと。
どうですか? 152mm上げた時のこのスペース!
これだけのスペースがあればこのままジャッキアップできます。
苦労が報われる瞬間キタ~!!
収納時の状態
最後に収納時の状態をご紹介。
基本、使わない時の方が多いのでこの辺も大事ですからね。
っと、そう言えば収納する棚も自作だった(笑)
これは紹介するほどでもない、ありあわせの材料で作った移動式のもの。
収納する形状で横に倒してきれいに収まりました。(これは狙ってない…)
結果オーライで良かった。
自作スロープ まとめ
良い感じで完成できてホッと一息。
今まで3年も面倒で危険なジャッキアップ方法でやってたのがバカらしくなります(笑) 早く気付けば良かったなと。。
ちなみに、本記事を投稿する前にSNSでお披露目したらお友達から
「トランスフォーム下駄ジャッキ」と命名いただきました!!
なので今後、コイツは「トラゲタ」って名前で作業のお手伝いをしてもらいます(笑)
コメント