電化製品の修理や車いじりなどされる方であれば1台は持っているかもしれませんが、今回はテスターのお話です。
仕事柄、テスターを使う機会も多々ありまして2~3台は持っていますが、プライベートでは持っていません…。仕事用のを使っているのであまり必要性を感じてませんでした。
ただ自宅にいて急に必要になる場面もなくはないかと思い、自宅用にも常備しておこうと検索してると面白そうなテスターを発見したので今回レビューしていきます。
おすすめデジタルテスターのレビュー┃デジタルマルチメーター KM601
業界的にもテスターって言ってますが、正式には「デジタルマルチメーター」と言います。
購入条件としては
- 予算は5000円程度以下
- 画面大きく見やすい
- コンパクトで持ち運びやすい
- デジタルでバックライト付き
くらいでしょうか。
プライベートで使用するので電圧測定や導通チェックくらいなので、パッと使えてサッと保管できるものが希望です。
条件をもとに探してたら一般的なテスターの中に面白そうなものを発見!
ってことで、今回購入したのはこちら↓
えっ?スマホじゃね??
耐衝撃タフネススマホ!って感じです(笑)価格も予算内なので即購入。
毎度のことながら聞いたことないメーカー。「KAIWEETS」
どうやら香港のメーカっぽい。
計測器などを販売しているメーカーのようですので、品質や性能もそこまで悪くない気がします。
早速開封していきます。
おすすめデジタルテスターのレビュー┃開封・内容物確認
Amazonで購入、翌日到着しました。相変わらず早いです!
外箱です。
型式は「KM601」
他にも少し小ぶりの新しい機種?「ST600Y」ってもの販売されてます。
当然ですが、Made in China。メーカー監修の中国製なら今や普通ですからね。
では開封です。
おしゃれなメーカーロゴが印刷されたポーチが入っています。
収納ケース付きは良いですね。助かります。しかも無難な黒。
ポーチの下に取説が入ってました。
表紙は英語ですが、日本語表記もあります。しかも中国なまりしてません(笑)ので理解できます。
ポーチにはストラップが付いてます。
引っ掛けたりできるので何かと重宝します。
ちなみにポーチのサイズは、100(幅)×185(高)×55(厚)mm程度です。参考まで。
それでは中身を確認していきます。
中には本体とケーブル関係が左右に分かれて収納されています。しかもピッタリ。
計測用のケーブルが2種類、それと乾電池(単4)が6本。
メインで使うケーブルです。
袋越しですが、しっかりとした作りなのが分かります。
こちらは温度を測定するときに使うケーブルです。熱電対ってやつですね。
乾電池付属ってありがたいですね。
しかもこのテスターは3本しか使わないはずのに6本入ってる!
お待たせしました。本体です。
商品画像では分かりませんでしたが、全面液晶かと思ってましたが操作部は物理ボタンでした。
手袋付けたまま使うこともあるので、この方が絶対使いやすいです。良かった。
それにしても画面デカイですね。こんな大きい画面のテスターなんて見たことないです(笑)
本体サイズ・重さ
- サイズ(幅×高×厚):約85×165×35mm(実測値)
- 重さ:約490g(公称値)
背面です。もうスマホですね(笑)まぁ寄せてるんですけど。
ちなみにこれはシリコンケースで取外しできます。
次にそれぞれを詳しく見ていきます。
おすすめデジタルテスターのレビュー┃詳細確認
ではそれぞれのパーツを詳しく見ていきます。
今回のレビューはこちら↓
本体詳細
以降、テカテカ部への映り込みがあります。どうしても反射しちゃうんですよ、すみません…
正面の下部には各ボタンと接続箇所を表示するランプが付いています。
ケーブル接続は下面にあります。この位置は賛否ありそうですね。
通常のテスターは立て掛けて使う場合もあるので、邪魔にならないように正面下部に付いていたりしますので。
上面部の右側には電源ボタン、左側の「NCV」は非接触電圧確認用のセンサー部です。(Non-Contact-Voltageの略かな?)
右側面には「APO」ボタン。
オートパワーオフの設定ボタンです。(Auto-Power-Offのことかな)
左側面にはLED照明(懐中電灯)のスイッチ。
ボタン類は以上になります。
本体はシリコンケースに覆われてます。保護と感電防止らしいです。
シリコンといっても固くしっかりと固定されている感じです。
固いだけあってケースは外しにくい…
上半分にボタン類が集まってるので外すときは下側からの方が外しやすいです。
ケースを外した裏面です。
裏面上部にはLED照明、その下のビスを外すと裏蓋が外れます。
内部に電池を入れます。単4電池が3本です。
ってことは、付属の6本って使う用と予備ってこと!?親切すぎじゃね??
付属の電池は予備としてポーチにしまうことにして、手持ちの電池を入れました。
ケーブル類
続いてケーブル類です。
作りも安っぽくなく一般的なテスターのケーブルと大差ありません。
多少のバリは残ってますが、先端の絶縁キャップも付いてます。
赤だけ外してみました。狭い場所でも計測できます。
接続部にもキャップが付いてます。そのうち外しっぱなしになりがちですが、ちゃんとしてる感はありますね。
温度計測用の熱電対です。
高温にも使えるようにケーブルは耐熱っぽいです。
おすすめデジタルテスターのレビュー┃使ってみる
実際に電源入れて少し計測してみます。
全て見てたらキリがないので、どんなものかのさわりだけ。
電源を入れるとこのような表示になりました。
いきなり温度が表示されてます。下には「Auto」の表示。これを「スマートモード」って言うらしい。
針(表示)は、電圧・抵抗・導通を行ったり来たりしています。
このスマートモードでは、上記3種の計測を計測種類を選ばずに測定してくれます。通常(非対応)のテスターだと測定項目を選んで計測しますが、その必要がありません。
もちろん上記項目以外含めて自分で選択することも可能です。中央の赤いAUTO/FUNCボタンを押すごとに項目を選べますし、ボタン長押ししたらまたスマートモードへ移行します。
そして、温度表示の左側に電源マークが表示されてますがこれはオートパワーオフモードの状態です。
右側面の「APO」ボタンで選択できます。ちなみにパワーオフ時間は何も操作しないで15分間で切れます。(切れる1分前にブザーも鳴ります)
また、選択した項目に合わせた接続場所が上記画像のようにランプが点灯しますので便利です。(電源入れて数秒だけ点灯)
画像は撮ってませんが、間違った接続をするとエラー表示と上部のランプが赤色に点灯して知らせてくれます。
ケーブル接続はL型なのでそこまで邪魔にはならない感じです。
が、立て掛けての使用はしにくいかな。
導通チェック
導通チェックです。
導通があると画面上のランプが点灯しブザーも鳴ります。
画像はスマートモードではなくマニュアル(自分で選択)で選びましたが、スマートモードではパッと切り替わって動作します。
通常のテスターって、導通チェックの設定が面倒なんです。項目を選択して、モードをブザーにして…と少なくても2つの作業が必要になりますが、これは電源入れるだけでOKです。
導通チェックは頻繁に使うので、コレに慣れたら今までのテスターが更に面倒に感じそうです(汗)
地味ですがこのランプ点灯が便利です。騒音がある場所での作業だとブザーが聞こえない場合もあるので。
電圧計測
この価格なので精度を求めるつもりはありませんが、計測誤差が酷いと辛いのでそれなりのテスターと比較してみます。
比較するのは仕事で使用しているこちらのテスター。
共立電気計器のKEW1051です。
仕事上の運用として費用掛けて毎年校正している計器です。
今回は200V系を測ってみます。
このテスターでは「203.6V」の表示。これを基準とします。
ってかこの表示、普通のテスターなんですがすでに見にくく感じてしまう…
スマートモードで計測。内部で小さく「カチッ」と音がして交流電圧の表示になりました。
測定値は「202.6V」。差は1V。
許容範囲内ではないでしょうか。優秀です。
NCV(非接触電圧検出)
次にNCVを試してみます。
NCVは、電線を直接測定せずに外から電源が来ているかを確認するモードです。
配線作業前に電源を落としますが、本当に問題ないか確認したりどこまで電気が来ているかなんかを確認するものです。
まずは「AUTO/FUNC」ボタンを押して「NCV」を選択します。
試しにテスター上面にある「NCV」センサー部をコンセントに近づけてみます。
すると「—L」の表示。Lowだけど電圧検知しました。
もう少し近づけると
「—H」の表示へ変わり上部のランプも緑→赤へ変わりました。ブザーも鳴ります。
ってことでわざわざ計測しなくても電源がきているかどうかを確認できました。
検電器として単体のものは持っていますが、テスターにこの機能が一緒に付いていると便利ですね。
温度計測
使い道がありそうなのをもう1つ。温度計測です。
ケーブルを熱電対に変更して測定してみます。
比較できるちゃんとした計測器が無かったので部屋の温湿度計と比較。
近い数値は出てそうですが、温度計測モードにしたら小数点以下が表示されません。高温仕様なのかもしれません。
使い道は思いつきませんが、車のメンテナンスなどで油温や水温とか排気温なんか計測はできそうですね。(それで判断できる知識はありませんが…)
【便利!】暗い場所での計測
このテスター、今まで見てもらったとおり液晶で表示されていますので暗い場所でもキレイに表示できます!
普通のテスターもバックライト付タイプもありますが、そんなのと比べ物にならないくらい見やすいです。
「暗闇で使わないやろ~」っておもいますが、確かに真っ暗闇ではつかいませんが意外と薄暗い場所での作業ってあったりします。
- 分電盤内の作業
- 停電時の作業
- 車内配線の作業
- 屋根裏での作業
とかでは大活躍するんじゃないかと思います。
しかもライトもボタンひとつで点灯します。だからスマホやんっ(笑)
ただ、期待するほどの光量はありません。
計測部を優しく照らす程度と思ってください。でも車いじりなどでは絶対役に立つと思います。
おすすめデジタルテスターのレビュー┃まとめ
スマホっぽいテスターでしたが如何でしたでしょうか?
この業界も売るために色々工夫してるのですね~
仕事でも簡易的な箇所では使えそうですし、趣味の範囲であれば十分なくらいの性能ではないかと思います。
見た目もスマホっぽいし!上画像は自分のスマホと並べて撮ってみました。ほぼ同じ(笑)
やはり表示サイズが大きく常に点灯してますので非常に見やすいのが大きなメリットではないでしょうか。
「家や車のメンテ用でテスター欲しいなぁ」みたいな方には、おすすめできるものだと思います!
↓PCなども色々レビューしてます↓
↓ガジェット関係もチラホラやってます↓
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