きれいに洗車したのもつかの間、雨が続きあっという間に現れてくる「水垢」。真っ白だったボディーが濁り黒いスジができ、真っ黒だったボディーに白い斑点が出てきたり。
この記事では、なかなか取れない水垢の原因と水垢が付きにくくなる方法をまとめてます。
車の水垢 正体は?
車の水垢には、「油」「ホコリ」「水」「鉄粉」の4つの原因があります。この4つの水垢をそれぞれ解説していきます。
どの原因も屋外に保管している以上、避けては通れないものですので水垢について理解し除去する方法を考える必要があります。
油が原因の水垢
車には多くの可動部分があり、防水や潤滑のためにグリスなどの油脂類が使われています。この油が雨と一緒に流れ出てくるのが原因です。
排気ガスにも微量の燃料油が含まれていますので、知らないうちにボディーに付着し堆積して水垢となります。
また、ワックスやコーティング剤も効果が落ちてくるとホコリなどを吸着し水垢となってしまいます。
ホコリが原因の水垢
空気中には砂などの微細なホコリが舞っています。そして自然とボディーに堆積していきます。
その上に雨が降り、ホコリを含んだ水滴ができます。水滴は徐々に蒸発して結果濃縮した水垢がボディーに固着してしまいます。
水が原因の水垢
雨には大気中のチリやホコリ、ミネラルなどが含まれています。その雨が水滴としてボディーに残り蒸発すると水分以外の不純物だけが残る水垢です。
また、洗車後にきれいに拭き上げないと蒸発した際、水道水に含まれるカルキなどが残り水垢となってしまいます。
鉄粉が原因の水垢
水垢とは少し違いますが、ボディーへ付着するのもとして鉄粉があります。
鉄粉は、ブレーキダストや周辺の環境によりボディーへ蓄積しそれが酸化しサビとなり固着してしまいます。
鉄粉は、他の水垢よりも厄介で放っておくと塗装面を侵食し大変なことになりかねません。洗車のときに気になる場合は定期的な除去をおすすめします。
鉄粉取りに関しては、こちらに詳しくまとめています。
ボディーに付着した水垢の落とし方
水垢を落とすために洗車をしますが、頑固な水垢は水洗いでは落としきれません。特に油系の水垢は洗剤を使って落とすようにしましょう。
決してタオルでゴシゴシ擦るようなことは塗装面のキズに繋がりますのでやめましょう。
市販のカーシャンプーも水垢に特化した商品が多数出ています。各メーカが研究しボディーに付着した水垢を落とすための専用ですので、このようなものを使うのがおすすめです。
この記事では、水垢に特化したカーシャンプーは後ほどご紹介しますが、カーシャンプーについてはこちらに詳しくまとめています。
水垢取り 家庭で代用できるものは?
普段家庭で使っているもので水垢取りに使えるのは、台所用洗剤です。必ず中性洗剤を使うようにしましょう。
カーシャンプーと同様に希釈してしっかり泡立ててから使います。カーシャンプーのように泡立ちは良くないと思いますので、小キズが入らないように注意してください。
また、油系の汚れには重曹が効果的です。重曹を直接付けて優しく擦るとよく落ちます。
ただし、どちらも「代用」ですので自己責任でお願いします。
洗車後の水垢を抑える方法
どうしても付いてしまう水垢ですが、できるだけ付きにくく目立たなくする方法です。
それは、親水タイプのコーティング剤を使うことです。
親水タイプとは、水滴をコロコロと弾く撥水タイプと違い、水滴が残りにくくボディーを伝うように流れ落ちてくれるタイプのコーティング剤になります。
撥水タイプの場合、水滴が弾くのでコーティングされているのが目で見て分かりますが、デメリットとしてその水滴がボディーに残った状態のまま水分だけが蒸発して水垢に変わってしまいます。
親水タイプは、水滴が残らず流れ落ちてくれるので斑点のような水垢ができにくいのです。
撥水タイプ、親水タイプなどコーティング剤についてはこちらをご覧ください。
水垢取りにおすすめのアイテム
水垢取りのアイテムとしては、大きく分けて全体的に洗浄するカーシャンプーと目立ったところ使うクリーナーとあります。
水垢が気になる方は、専用のカーシャンプーを使いそれでも落ちない頑固な水垢にはピンポイントでクリーナーを使うと良いでしょう。
※コンパウンド配合のものは洗浄力は高いですが、ボディーカラーに合わせて選択するものが多いので購入の際はご注意してください。
水垢取りに特化したカーシャンプー
シュアラスター 水あか落とし クリーナーシャンプー
洗車と同時に水垢もスッキリ落としてくれます。超微粒子マイクロパウダーで残ったワックスや虫の死骸などもしっかりと落としますので、コーティングの下地として使う方にはおすすめです。
ストレートタイプですので、希釈することなくそのままスポンジに付けて使うので便利です。全塗装色対応品。
・容量:900ml (中型車約6台分)
カーメイト カーシャンプー 本当によく落ちる水アカシャンプー
かつてない洗浄力と謳っているカーシャンプーです。化学成分の分解力と超微粒子の物理的な洗浄力なのに塗装面にはやさしいのが特徴。
同シリーズで水垢と鉄粉取り用の製品もあります。
※塗装色により使用するシャンプーが異なりますのでご注意ください。(鉄粉取り用は全塗装色対応)
・容量:750g
プロスタッフ 魁 磨き塾 コンパウンドシャンプー
水垢はもちろんくすみや洗車キズ、ウォータースポットや劣化したコーティング被膜などもまとめて落としてくれます。豊富な泡でやさしく包み込んで洗い上げます。
便利な特大スポンジ付き。
・容量:750ml
水垢クリーナー他
ワコーズ QW クイックワックス 水アカ取りワックス
全塗装車対応で水垢などの汚れ落としとワックスが兼用になっています。超微粒子α-セラミック配合でタールなども分解し、光沢を出します。
・容量:680ml
シュアラスター スピリットクリーナー
カーシャンプーでは落としきれない水垢や小キズをきれいに除去します。小キズによる細かな凸凹を微細研磨粒子で平滑化させて塗装面の曇りを取り除き、なめらかなツヤを引き出してくれます。
・容量:300ml
インフィニクス オールパーパスステインリムーバー
アルカリ性で地下水の黄ばみ、雨水の黒ずみ、凍結防止剤・融雪剤などの汚れ専用のクリーナーです。樹脂やメッキ、ゴムなどにも使用できます。
スパシャン 水アカバスター2
Dr.ケアコレシリーズで大人気の水垢バスターのリニューアル品。溶剤の粘度が高いためボディーへの付着力が格段に良くなっています。
※本品は希釈タイプです。水で2倍に薄めて使用してください。
・容量:200ml
車の水垢落とし まとめ
水垢と言っても様々なタイプがありますが、雨水が蒸発して固着することが良くある原因です。
撥水タイプのコーティング剤しか使ったことない方は、ぜひ親水タイプのコーティングと汚れ具合を比較してみてください。汚れ方が全く違います!
日々の洗車ではどうしても落とせない水垢は、クリーナーを使って落としますが研磨剤が入っていますのであまりにも多用するのは良くないですのでご注意ください。
コーティング剤も除去されますので、再コーティングもお忘れなく。
車をきれいにする全ての方法については、こちらをご覧ください!
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