【レビュー】シャープ 衣類乾燥除湿機 CV-NH140-Wは電気代より音が問題かも

マイホームを購入して約15年。ただ1つを除いて大きな不満もなく生活できています。

この「ただ1つの不満」が洗濯物干しの問題です。

土地を探すときに敷地や大きさばかりに気を取られ、周辺の環境に配慮できていなかったばかりに目の前にはラーメン屋+大通りという良さそうで良くない条件を深く考えていませんでした。

結果、お昼時にはラーメン臭（福岡なのでとんこつ全開）、トラックなどの排気ガスで外に洗濯物なんて干せたものではありません。

ってことで15年間部屋干し、これからも部屋干しの生活です（汗）

今まではリビングのエアコンの真下に扇風機を置き、夜中つけっぱなしで乾燥させていましたが今回ついに衣類乾燥除湿機を購入しましたのでご紹介していきます。

シャープ CV-NH140-W レビュー┃実機紹介

というわけで、今回購入したのは2021年4月に発売されたシャープ製の衣類乾燥除湿機「 CV-NH140 」 になります。

いつものレビューであれば、外箱から紹介していくのですが今回、奥さんが待ちきれず開けてしまっていました（汗）なので割愛させてもらいます…

主な概要などに関しては公式サイトをご覧ください。

この記事では、公式サイトに載っていない細かい画像なども載せていきます。

正面

まずは正面です。

シャープらしいデザインって感じかな。中央にプラズマクラスターのぶどうマーク、下面にSHARPのロゴ。

上面には電源を入れると開く大型のルーバーが付いています。

ルーバー表面は鏡のようになっているので撮影時に自分が映り込むので大変でした汗

斜め上からのアングル。

ルーバーが鏡面なのが分かります。

側面

正面から見て右側面です。

上部に持ち上げ用の取っ手、その下にプラズマクラスターユニット部、一番下に排水タンクが配置されています。

上部拡大です。

排水タンク部です。

上面（操作部）

操作部拡大、左側。

右側です。

細かい使用方法は取説に記載あるので割愛します。

電源を入れて運転するとこんな感じ。

湿度が大きく表示されるので見やすいです。

ぶどうマークが青く点灯している時はプラズマクラスターイオンが放出されている状態です。

排水タンクが満タンになると点灯、排水タンクを外すと点滅します。

背面

背面には空気の取り込み口と連続排水用の排水口が付いています。

お手入れや排水ホースの接続方法については追って説明します。

電源コードは背面中央下から出ており、長さは約180cmです。

設置場所の電源位置など事前に確認しておきましょう。

シャープ CV-NH140-W レビュー┃主な特徴

こちらも公式サイトにアピールポイントなのでしっかり記載がありますので、購入したきっかけにもなった特徴を抜粋して説明します。

季節問わず強力除湿のハイブリッド方式

衣類乾燥除湿機の除湿方式は主に2通りあり「コンプレッサー方式」と「デシカント方式」があり、夏と冬それぞれ季節で得意・不得意がありました。

ハイブリッド方式とは、この「不得意を補い合うように両方搭載しちゃった」という方式です！

「梅雨の時期だけ除湿したい」なんて方はコンプレッサー方式のみの機種で良いですし、「冬の洗濯物が乾かなくて」って方はデシカント方式のみの機種で問題ないですが、「一年中、部屋干し生活なんです～」って方にはこのハイブリッド方式がおすすめということになります。

ただ、ハイブリッドと響きは良いですが、2つの機能を搭載しているので価格もそれなりになってしまうのは仕方ないのかもしれません。

プラズマクラスター25000で生乾き臭なし

消臭能力で定評のあるプラズマクラスターですが、この数値は1立方センチメートル当たりのイオン個数の目安らしいです。

旧機種などにはプラズマクラスター7000ですが、この CV-NH140 には約3.5倍のプラズマクラスター25000が搭載されています。

まぁ、3.5倍多いからと言って消臭スピードに比例はしませんが、従来の7000に比べて約1.5倍の消臭スピードを実現していますので、部屋干し特有の生乾き臭などには有効な機能と言えます。

また「衣類消臭運転」機能でスーツや靴などの洗濯が難しいものへの消臭も可能です。

広角ワイドルーバーで風向き自在

大型の上下左右に自動で動く広角ワイドルーバーを搭載しているので、様々な干し方の衣類でも効果的に乾かしてくれます。

吹き出し口から約50cmの位置で約165cmのワイド送風が可能ですので、狭い場所でも隅々まで風が届きます。

上下の大型ルーバーも結構な角度まで動きますので洗濯物の真下に置いてもよし、床に置いた靴などにも風を送ることができます。

コンパクトサイズで置き場所に困らない

設置サイズが約365mm×約235mmと一般的な空気清浄機よりも小さいので、設置場所や保管場所にも困りません。

重さは約15kgですが、4輪キャスターが付いているので洗濯物干し、洗面所、玄関など移動もしやすいです。

難点というまではありませんが、このキャスターは横方向にしか動きません。

そして、そこまで車輪が出てませんので毛足の長いカーペットなどはスムーズに動かないかもしれません。

本体が約15kgとそこまで重くないので、取り回しに不満はありませんしこれが大型車輪で自在に動くと逆に危険かと思います。

動きが控えめでも押すと動きますし、ロック機構は付いていないので小さなお子様などがおられるご家庭は十分注意してください。

操作部のチャイルドロックは付いてますが、車輪ロックは付いてませんので。

24時間連続排水も可能

背面にホースを接続すれば、タンク満水を気にせず連続排水が可能になりますので、風呂場や洗面所など湿気の多い場所の除湿に重宝します。

連続排水のホース接続が取説では少々分かりにくいので画像載せておきます。

まず、背面のホース接続部のキャップを外します。

排水タンクを外して上を覗き込むと、先程外したキャップの横に接続口らしきものがあります。

排水タンクを外したときにポタポタ水が落ちないようにタンクを外したらバネの力で排水口に蓋が閉まる仕組みです。

排水口の蓋は手で簡単に開きますので手で開けて外からホースを差し込むようにしてください。

衣類乾燥や除湿の直後は蓋を開けると水が出ますのでご注意を。

ちなみにホースは別売りです。市販のホース（内径15mm、外径21mmまで）を必要長さ用意してください。

シャープ CV-NH140-W レビュー┃良かった点

商品が届いて早速使い出し、約10日ほど使ってみました。

もちろん気になる点もありますが、まずは良かった点について触れておきます。

驚くほどの除湿力と消臭力

現在、3人家族で1日おき程度で洗濯していますのでまぁそれなりの洗濯物の量になりますが、今までのエアコン＋扇風機と比べても乾き方は明らかに早いです。（比べるものが少々おかしいですが…）

除湿力もそうなのですが、前後左右に自動でスイングするルーバーのおかげで洗濯物にまんべんなく風を送れることも要因ではないかと思います。

また、プラズマクラスター25000というだけあってなのか、生乾き臭は今のところ皆無です。

除湿力があるので早く乾く（約2kgの衣類が64分程度で乾くのは驚き！）のも理由の1つとは思いますが、目には見えないプラズマクラスターのおかげでもあると信じてしまう効果です。

排水タンクが扱いやすい

どのメーカーもこの辺は考えているとは思いますが、排水タンクのサイズや取っ手の位置、排水口などしっかりと考えられているなと感じます。

常に使っていると毎日のように行う排水ですので、排水タンクにこだわっているのは大きなポイントではないでしょうか。

排水はタンク上部の端にある三角部をめくって排水します。

空気清浄機より小さいコンパクトサイズ

どのご家庭も（一部例外あるかもですが）部屋干しするのに広い場所ではないと思いますのでコンパクトサイズであるに越したことはないでしょう。

特に奥行きが約235mmしかないので、狭い場所でも圧迫感がありません。

風向きが自在なので効率よく干せる

広角ワイドルーバーのおかげで広範囲まで風を送ることができます。

Ｔシャツなどがたくさんある場合は横から左右のワイドスイングで全体に風を送り、デニムなどの乾きが悪い厚手の生地には下から集中的に乾かすなど、工夫次第で色々な送風パターンで効率よく干せるのは非常に便利だと感じました。

下向きにも送風できるので、雨で濡れてしまった靴などの乾燥にも役立ちます。

シャープ CV-NH140-W レビュー┃気になる電気代は？

これだけ素早く乾燥させるのですから、電気代は結構高いのでは？と思われそうですが、思ってるほどではありません。

下記表が衣類乾燥1回あたりの電気代の目安になります。

50Hzと60Hzの地域で違いはありますが、そこまで掛からないと思いませんか？

	50Hz地区	60Hz地区
衣類乾燥1回あたりの電気代目安	20円	24円

次が各モードにて1時間あたりの電気代目安になります。

	50Hz地区	60Hz地区
衣類乾燥（速乾モード）	18円	19円
除湿（標準モード）	7.4円	8.0円
衣類消臭	1.2円	1.2円

仮に毎日1回の衣類乾燥をすると月に約750円。如何でしょうか？

」シャープ CV-NH140-W レビュー┃注意する点　※重要※

色々と良いことばかり書いてきましたが、残念ながら気になる点もあります。これはどのメーカーも同じこと。

安い買い物ではないので、買ってから後悔だけは無いようにするためにも最後まで読んでくださいね。

「この問題はウチには関係ない」「これは仕方ないでしょ」って思ったら購入検討してみては如何でしょうか？

運転音はそれなりに大きい

運転音に関しては、Amazonのレビューなどでも低評価している方の原因がこれだったりします。

メーカー仕様によると以下となっています。

	標準モード	音控えめモード
衣類乾燥	51dB	39dB
除湿	51dB	39dB
衣類消臭	53dB	34dB

大きくても50dBちょっとですね。

世間で言う50dBくらいの例えが「静かな事務所」です。事務所次第な気もしますが…例えなので。

「なかなか静かだな～」と思いましたか？これが個人差あるとは思いますが標準モードでは自分には結構うるさく感じました。

おそらくこれは、メーカーも分かっているようで運転モードの中に「音控えめ」があります。こちらは一気に静かになります。

寝室などで使う場合は、寝ている間はこの「音控えめ」モードであれば何とかなるか…個人差はあるでしょうね。

排水タンクの大きさ

良かった点の項目で構造などに関して高評価しました排水タンクですが、使い方によっては容量が小さいかもしれません。

ざっと計算してみます。

CV-NH140-W の排水タンクの容量は約3.6Lで最大除湿能力は約14L/日です。

14(L)/24(時間)=0.583L/時間

3.6/0.583=6.17時間

最大除湿能力から考えると、排水タンクが満タンになるのは約6時間ということになります。

周辺の湿度などにもよりますがこの6時間に1度の排水が問題ないかということを考えた方が良いかもしれません。

我が家の場合、夜に洗濯して部屋干しします。そして当然 CV-NH140-W のスイッチをＯＮ。それから朝まで運転しています。

しかし朝起きると満水で停止。いつ止まったか分かりません。洗濯物は厚手の部分が若干湿っていることがありました。

以降、寝る前にもう一度排水タンクを空にしてから寝るようにしています。手間が2倍になった気分ですが慣れましたし朝から再運転すればいいやって考えるようにしています。

もし同じような生活環境の方は、排水タンクの容量まで考慮して選定した方が良いかもしれません。

ある程度のメンテナンスは必要

いくらプラズマクラスターが25000個出てもメンテナンスフリーではありません。性能維持と衛生上のためにも日頃のお手入れは必要です。

CV-NH140-W のお手入れは以下のとおりです。

排水タンク（蓋を外して洗う）

ヌメリやカビの原因になるので、週に1度くらいはお手入れしましょう。

ただ構造上仕方ないのでしょうが、タンクの形状がガタガタなので少々洗いにくいので、放置せずこまめに洗っていった方が後々後悔することにはならないのかなと思います。

背面パネルフィルター（ホコリを吸い取る）

運転中の空気を吸い込む場所ですので、当然一緒にホコリも吸います。

画像のように外して洗うこともできますし、通常は直接掃除機で吸い取っても良いです。

フィルターの目は結構細かいのでしっかりホコリは付着します。

フィルターが目詰まりした状態だと効率も悪くなりますし、吸入量が減ることにより保護装置がはたらき運転が停止する場合もあるとのこと。

プラズマクラスターイオン発生ユニット掃除（電極部の汚れ取り）

どのような仕組みなのか分かってませんが、6ヶ月に1度程度プラズマクラスターイオン発生ユニットの掃除も必要です

本体右側面のユニット蓋を開けます。

内部にユニットが刺さっていますので左から右へスライドして外します。

これがプラズマクラスターイオン発生ユニットです。

2箇所小さな刷毛のような部分が電極部で、使用していくうちに汚れてきます。

蓋の裏側に専用のブラシが付いているのでこのブラシで掃除してください。

ちなみにプラズマクラスターイオン発生ユニットは、消耗品のため約2年（1日24時間運転した場合）で交換となります。

シャープ CV-NH140-W レビュー┃おすすめの使い方

せっかく高性能の衣類乾燥除湿機なので、部屋干しだけでなく色々な場面で使い倒して元を取ろうと貧乏性の我が家ではこんな使い方しています。

１．部屋干し：メインの用途

２．玄関の消臭：下駄箱を全開にして除湿・消臭

３．ウォークインクローゼット内の消臭：洋服の消臭と除湿

４．浴室・洗面所の除湿：ホースをつないでカビ対策

他にも湿気や匂いが気になるところにはバンバン使ってやろうと思っています！

ということで、今回は シャープ製の衣類乾燥除湿機 CV-NH140-Wのレビューでした。

他にも掃除機などのレビューもしていますので良かったらどうぞ～