洗車すらも億劫だった冬から少しずつ暖かくなり、これから春本番。ポカポカ陽気で車のメンテやカスタムも楽しめる季節になりました。
っと言っても季節なんてあっという間に変わり地獄の夏がやってきます。。。
せっかく過ごしやすい時期なので夏に向けて暑さ対策!さらにかっこよさもプラス!!
そう。カーフィルムを貼ります。
え?カーフィルムの施工経験は?って?
「ある訳ないでしょ!」・・・(汗)
正直なところ、専門業者に頼めば確実でキレイな施工が約束されますし、施工に不備があればクレームも言えます。ただ、それなりの施工費が掛かります。
調べてみると \30,000~くらいみたい。車種にもよるでしょうけどね。
自信がなければ課金しましょう。
ということで、今回はスイスポ(ZC33S)にカーフィルム(ガラスフィルム)貼りをDIY初挑戦。
まぁ、結果から言うと上手く貼れました! 初めてではあるけどコツや重要なことなんかもお伝えできたらと思ってますので気になる方は最後までご覧ください。
ガラスフィルム DIY│購入したフィルム
ということで、今回購入したフィルムはこれ↓
Amazonで購入。
専門店の約1/10の費用で済みます。うまく貼れたらですが(笑)
ご存知と思いますがフロントガラス、前席のサイドガラスは可視光線透過率が70%以上ないと車検通りません。
なのでリアサイドガラスとリアガラスのセット。しかもカット済み品。多分、これも初心者が失敗せず上手く貼るコツかと。
車種専用にコンピュータで精密にカットされているのでDIYとしては最適。
もちろんカットから自分でするのもアリだけど、初めてや経験浅いならやめといたほうが無難。余計な時間取るし、カット時点で失敗する可能性も十分にある。
まずは貼り付けのみに集中し、カットは複数台経験して慣れてからでも良いかと。
フィルムは折れ曲がり厳禁。なので固い紙筒にグルグル巻きで入ってました。
大判のシートにくり抜かれたフィルム。
こちらはリアドア用↑
5mmくらいの幅でカットされくり抜かれてます。
こっちはリアガラス用↑ 曲面がきつく難しい箇所ですね。
専門店なんかは1枚張りでホットガンなどで熱を加えてフィルムを湾曲させて貼り付けするけど、DIY用は施工性重視で分割式になってます。スイスポは2分割でした。
一応、取説も付属。(フィルムと一緒に巻き込んで入ってました)
これを熟読してもキレイには貼れません。何事も経験。経験。。といっても目は通しておきましょう。
ガラスフィルム DIY│用意するもの・準備
シールやステッカーみたいに台紙から剥がしてペタッと貼っておしまいなら良いのですが、そんな簡単にはいきません。
フィルム以外に多少の準備が必要です。
用意するもの
- ゴム、樹脂ヘラ
- スプレーボトル
- カッターナイフ(カット済みの場合ほぼ使わない)
- キッチンペーパーなど(今回はショップタオル)
普段からDIYする方でも持ってないかもしれないのはヘラですかね。
高いものでもないので持ってないなら一緒に購入をおすすめします。
他にもハサミや台所用洗剤、必要時には養生シートなんかも使います。
キッチンペーパーの代わりにショップタオルを使いましたが、毛羽立ちがあるタオルは繊維が混入して気泡の原因になるのでおすすめしません。
シートはペラペラで折れるとアウトなので広げておける作業台があると便利で安心です。
一応、取説抜粋。
塗装の養生などで登場する「マスカー」
施工中はフィルムの潤滑が最優先になるので窓ガラスやフィルムをビッチョビチョになるくらい洗剤水を吹きかけます。
なのでドアの内側など洗剤水が掛かってほしくない箇所はこれで養生しておきます。
洗剤水を作る
次にスプレーボトルと台所用洗剤を用意。
取説には「水1Lに対し洗剤1~2ml」と記載されてますがあまり神経質にならなくても良いかな。(1~2mlなんて測れないし…)
今回使ったボトルは500mlで、洗剤5滴程度入れました。
フィルムとガラスをこの洗剤水で濡らして位置を微調整しながら貼っていくのですが、洗剤が少ないとフィルムが動きません。でも多すぎると白く残ったりするらしい。
個人的には少々多めでも動きやすい状態の方がやりやすい。
なので少なめからスタートしてフィルムの動きが悪ければ少しずつ追加していく感じで良いと思います。
フィルムをパーツごとにカットしておく
まずはパーツごとにカットして分けておきます。
一応、左右間違わないようにカットで表記されていますが、貼る前にはそれぞれ合わせて確認しましょう。
作業性アップのためだけなのでカットは適当。
小分けしてないと、ふと広げたり並べたりした時や風なんかでフィルムが折れてしまうのを防ぐのが目的です。
ってことで、下準備はこのくらい。
ガラスフィルム DIY│実際に施工していく
では実際に施工していきます。
今回はスイスポですが、他車種でも基本同じです。
リアガラスのフィルムが2分割が3分割だったりリアサイドガラスの横に小窓が付いてたりの違いかな。
正直言ってガラスとフィルムの撮影しにくい画像と文章のみで説明するのも少々難しい部分もありますが、できるだけ詳細にまとめますのでお付き合いください。
サイドガラス
まずは簡単そうなサイドガラスから。
サイドをうまく貼って、調子付いてから難関のリアガラスへ突入する計画です(笑)
まずは養生から。
マスカーで洗剤水が掛かってほしくない箇所を養生していきます。
っと、思ったのですがこのドアノブの裏のカバーが邪魔そうなので外します。
クリップで留まってるだけなので引っ張れば取れます。
養生完了。
これでカバーが邪魔せず作業できそうです。
事前にカットしたフィルムを仮に当てて左右間違ってないかなど確認しておきます。
そしたらまずは洗浄ですね。
洗剤水を窓ガラスへ吹きかけてヘラでキレイにしていきます。
たっぷり吹きかけてガラス表面の汚れやゴミなどの付着物を取り除きます。これ結構大事な作業です。
スマホのフィルム貼りの経験がある方なら分かると思いますが、小さいゴミや繊維がちょこっと入っただけでも気泡の点々になって凹んでしまいます。
ヘラでやってるのはタオルなどだと繊維が付着してしまうから。
見落としがちなのは窓枠周辺。気をつけて念入りに2~3回洗浄します。
そしたら窓ガラスを少し開けてガラスの上面にフィルムを貼れる状態にしておきます。
最後に貼り付ける準備として洗剤水をたっぷり吹き付けておきます。
すでにベッチャベチャですが、失敗しないためにもたっぷりです。
続いてフィルム側の準備。
まずは表面にも洗剤水を塗布。
フィルムを台紙からチラッと剥がします。
そしたらすかさず洗剤水をプシャー!
とにかくスプレーしまくります。
めくってはプシューを繰り返し、半分くらいまで進めたら一旦戻します。(台紙側にもプシュー忘れずに)
そしたら反対側からめくってプシューをして全面に洗剤水が行き渡るように塗布します。
そしたらフィルムを両手で持ってそーっと窓ガラスへ貼り付けます。
上部は窓枠に入り込むためフィルムが剥がれちゃう可能性があるので、ガラス上部から2~3mm空けて貼るのがポイント。
洗剤水がたっぷりなので微調整は簡単。逆に動かすとき、力加減次第では急にプリって動く場合があるので気をつけましょう。
ガラスとフィルムの間の洗剤水をヘラで出しながら接着していきます。
ヘラにショップタオルやキッチンペーパーを巻いてしごいていきます。
ショップタオル等を巻くのは傷防止と抜いた水分を吸い取るため。フィルムは水が抜けると接着されるので濡れたら乾いた箇所へ移動させてを繰り返します。
このとき、動かすのは中央から外へ抜いていきます。
初めはフィルムが動くのでとにかく少しずつ力を入れて抜いていくのがポイント。最初の数回は特に優しく優しく。
最終的には体重を乗せるくらい結構強めに密着させていきます。(この辺が文章では難しい…)
上画像のように下部分はまだ窓枠に入れ込んでいないのでガラスの上半分くらいまでを抜きます。(下半分くらいは触らない)
上半分がしっかり付いたら窓を閉めて下部分を窓枠に入れ込みながら貼っていきます。
フィルムの入れ込みには小さなヘラなどがあると便利。
無くても指などで差し込む箇所を広げて隙間を作って入れるとやりやすいと思います。
あとは同じ要領で中央から外へ洗剤水を抜いていきます。
上半分がしっかり密着されているのでフィルムはそこまで動きませんが、油断すると「ズリーーーー!!」ってなるのでホントに気をつけて。
右側が完了。
目立った気泡も入らずに初めてにしてはうまく貼れました!
「あーね、こんな感じか。案外いけんじゃん~(ドヤ)」と調子乗ってきてるのは言うまでもありません。。。
ちなみに未施工の左側↑
結構濃さが違うのが分かります。
今回購入したフィルムの濃さは可視透過率が10%のダークスモーク。他には5%と25%があり中間の濃さになります。
こちらも同じ要領で施工してサイドガラスは完了です。
リアガラス
そしたら難関(と思われる)リアガラスの施工に入ります。
サイドガラスがうまく貼れたのでこのままの調子で完了させたいところですが…
やっていきましょう。
準備や養生はサイドガラスと同様にやっておきます。
上画像は貼り付け面の掃除して洗剤水を吹き付け、フィルムを乗せた状態。
内パネルは付いていても施工できそうでしたが、邪魔そうなものは念の為に外しました。
冒頭で説明したとおり、リアガラス用のフィルムは2枚に分割されているのでフィルム同士を若干重ねて貼り付ける必要があります。
リアガラスには曇り止め用の熱線が入っており、分割されたフィルムの継ぎ目を熱線のライン上にすることでフィルムの重なりを目立たなくさせることができます。
さすがはコンピュータでカットされただけある!(コンピュータって何?って感じですが…)
キレイに熱線のラインに合わせることができてます。
フィルムの上部分の中央から洗剤水を抜いていきます。
熱線が横に走っているので中央から横方向にヘラを動かしていきます。
サイドガラスと同様に初めは優しく、徐々に力を入れて、最後は「ふんっ!」と体重を乗せる気持ちで。
多分、気泡が入るのより厄介なのがこのヨレ↑
ガラスの曲面に対して真っ直ぐのフィルムを貼る訳なので必ずこの「しわ寄せ」ができます。
熱線側の上部分をある程度密着させてフィルムが動きにくい状態にしておきます。
下部分のフィルムにシワを付けずに貼るということは、フィルムをガラスの湾曲に変形させながら貼るということ。それくらい最終的には力を入れて密着させる必要があります。
まずは中央部分から上から下にしごきながら密着させ、それぞれ左右に移動していきます。
あまり急がずゆっくり確実に洗剤水を抜き切るようなイメージで施工していくと良いかと。圧着が足りないと他の箇所を施工している際にポコっと戻ってきます(汗)
ショップタオルなどで抜き出した洗剤水を吸えるように常に先端は乾いた部分へ移動させながら押し当てます。
画像分かりにくくすみません…色々と角度変えながらアップで撮影したのですがキレイに反射している側ばかりで断念しました(泣)
無事にシワも寄らずキレイに1枚目の施工でき、その勢いで2枚目も完了。上画像は完成後となります。
2枚目は熱線部分で1mm程度重ね合わせて貼ればOK。シワの寄り具合として2枚目はそこまでないので、同じ要領でやれば大丈夫と思います。
あっ、そうそう。
施工後はまだまだ密着性が甘いので、むやみに触らず窓の開閉もやめておきましょう。取説には24時間程度と記載ありました。
ガラスフィルム DIY│施工前後の比較
ということで、初めてのガラスフィルム施工が完了しました!
時間としては準備含めて約4時間。
丸一日空けていたので気持ち的にも余裕があったのも良かったんでしょうね。
最後に比較画像をご覧いただきますが、ビフォーを取り忘れてました(汗) なので過去画像を載せておきます。。。
まずはビフォー↓
いや~分かりにくいですね・・・
プライバシーガラスとはいえ車内が見えてます。
そしてアフター↓
如何でしょうか?
黒さが増してピアノブラックのピラーとの相性も良く、一体感が出てます。
ただし、車内からの視認性はその分悪くなるのである程度の覚悟は必要。。。今回は承知の上で施工しましたので逆に「このくらいの視認性ならOK~」とは感じてます。
これで見た目も引き締まり、夏場のエアコンの効きも良くなればお手頃なカスタムかと思います。
夏本番になる前に施工してみてはどうですか??
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