つい先日、本格的なガラスコーティングを施工する下処理に複数台のボディーをポリッシャーで研磨しようとポリッシャーを物色していると、お手頃価格で高評価(ベストセラー1位)のものを発見。
しかもしかも、そのポリッシャーを【魔改造】して快適性や研磨力をアップさせている強者がいるようで、どうせ買うならコレやなってことでポチッたのでご紹介。
えっ?あっ、はい。まぁパクリですw 少しはオリジナル感というかアレンジはしてるので興味ある方はご覧ください。
少々長い記事になるので時間がなければ目次からお好きな場所へ飛んでください~
ポリッシャー RSE-1250 改造│商品概要
そもそもこのポリッシャー「RSE-1250」は改造できるからだけで高評価を支持している訳でもないようで、純粋に「良い商品」のようですね。その上、改造して性能を上げることができるから更に人気なのかもしれません。
メーカは現在は京セラ製。以前はリョービから同型式で販売されていたのでリョービ製は色違いで販売されていた。リョービは2018年に京セラに吸収されちゃったのでこれは仕方ないですね。
Amazonには「京セラ製とリョービ製が当面の間は混在します」と記載されてますが、もう京セラ製しか買えないでしょう。実際届いたのも京セラ製でしたし。
パッド面は125mm。木材の研磨もできるタイプなのでこのサイズかな。
ポリッシャーとしてもちょうどいいサイズなので問題はありません。
開封。
個人的には京セラ製の赤よりリョービの紺が良かったな。見た目だけだけど。
内容物はご覧の通り↑
ポリッシャー本体。
研磨用のスポンジとペーパー(#120)がそれぞれ1ヶと集塵袋が付属。木材研磨などには集塵袋を装着して使用します。
パッド面は一般的なマジックテープ式。サイズは125mm。
動作は回転運動+偏心運動のランダムオービットで研磨力は劣るけど研磨ムラが出にくいので初心者にもおすすめのモデルです。
パッド面の側面には集塵袋を取り付ける口。ポリッシャーの場合はこのまま使用します。
電源スイッチは左右から押し込みON/OFFするかんぬきスイッチ式。
研磨時に親指と人差し指でカチカチできるので操作感は良好です。
ヘッド部(って言うのかな)はボコッと盛り上がってるので研磨時に左手を添えるのには扱いやすいかな。
1~6段階で回転数を調整できます。(毎分6,000~12,000回転)
簡単な基本情報でした。
それでここからが本題。
ネット上で紹介されている改造について。
もちろんノーマルでも優秀なのですが、改造することで快適性や研磨力が上がるのは前提で様々な改造内容からコストをあまり掛けずにできる方法を厳選。
「研磨力アップするけどパーツ高いやん…」みたいなのは外します。高額課金して改造するならもっといいポリッシャー買えばいいじゃんってことなので。
で、実際紹介する改造はこちら↓
- ブレーキリングを外す(研磨力アップ):¥0
- ベアリングを交換(研磨力アップ):¥800程度
- 電源ケーブルを交換(快適性アップ):¥1,000~1,800円程度
- 置いたときパッド面を浮かす(快適性アップ):¥0~900円程度
他にもパッドを薄いものに交換して低重心化したりもあるようですが特に素人に毛が生えた程度の自分には違いが分かりそうにないので見送り。交換パッドも安くないし…。パッド交換時期がきたら検討するということで。
ではそれぞれ紹介していきます。
RSE-1250 改造│ブレーキリングを外す(研磨力アップ):¥0
まず紹介するのは「ブレーキリングを外す」改造。
ポリッシャーを使っていて止めた直後に惰性で回転するのを抑えてあげる役目をしているブレーキリングですが、ブレーキリングがあるおかげで常にブレーキを掛けている状態になるのでその分研磨力もパワーダウンしてしまうことに。
ならどうするか。
「ブレーキリングを外す」これだけ。
では作業手順を説明。
パッド面の中央にある4本のビスを外します。
すると出てくる黒いゴムがブレーキリング。
これを外します。
外し方は引っ張れば取れます。簡単。
買ってすぐなのでしっかりとグリスが付いてます。
これだけの改造であればパッド面を戻せば改造は完了!
ドライバー1本で\0でできてしまう改造。良いですね。
パッドを戻して回してみると違いは一目瞭然で元気よく回るのですが、電源を切ってもなかなか止まりません…。そりゃそのためにブレーキリングが付いているので(汗)
ただ使っていけばコツ的なのが分かってきて、研磨してて止めるときはボディーに当てた状態のまま電源を切ります。するとパッド面がボディーと接触しているので早く止まります。この方法に慣れると不満は解消されてましたね。
RSE-1250 改造│ベアリングを交換(研磨力アップ):¥800程度
次に改造するのはベアリング交換。
どうもベアリングは内部に計3箇所付いているようですが結構な分解が必要なので、今回は1箇所を交換してみます。
先ほどのブレーキリングの交換の続き。
中央にあるビスを外します↑
するとベアリングが仕込まれたパーツが外せます。
この中央にあるのがベアリング。
純正で付いているのは樹脂っぽいやつですが、これを金属製の低摩擦の良く回るやつに交換するのがこの改造。
購入したのはこれ↑
送料込みで750円程度で購入。これくらいなら改造費として課金できるレベル。
日本精工はトップクラスのベアリング製造メーカー。間違いないやつです。
日本精工(NSK)の「6002ZZ」って型式です。
で、このベアリングを純正と交換するわけですがこれが少々面倒…。
純正のベアリングが周りのフレームにガチッと固定されているのですわ。
調べてみるとまともに交換するなら「ベアリングプーラー」っていう専用工具が必要みたい↓
(多分)1回しか使わないであろう工具を買うなんてバカバカしいので、金を使わず頭を使う…
で考えたのがご家庭に1つはある配管継手の閉止プラグ。え?ない??
サイズは40A。
ベアリングを外すには外枠だけを押さえてベアリングを押したら外れるはず。プラグは内部が空洞なのでこれに当てて反対側からベアリングを押せば外せる(はず…)
配管継手の40Aサイズがベアリングが付いている外枠ぴったりサイズだったので使ってみます。
ベアリングを押すのはその辺にある六角ボルト。サイズはM12。
あとはバイスでゆっくり挟んでいくとあっさり外れました!
知恵の勝利。
外したベアリングと並べて比較。
回してみても抵抗なく回るのが分かりますし、何より見た目も良い!(完全に隠れるけど)
んで、今度は購入したベアリングをはめ込まないといけない。外しちゃったから後には引けない。。
バイスがあるので両側に木板挟んで締めていけばハマりそうですが、また別の方法で。
用意したのはこちら↑
六角ボルトM12、M12とM16の平ワッシャ各2枚とM12ナット。
これらをこんな感じでセッティング。
要は挟んでジワジワ締め込んで入れていけば良いんでしょ。
ナットがなんとか掛かりました。
M12ボルトは手持ちに長さ35mmしか無かったのですがもう少し長くても良いですね。
50mmあれば安心かな。
あとは両側にメガネ掛けてゆっくり締め込んでいきます。
最初は固かったですがスコッとハマればあとは軽めの力でも入っていきます。
メガネが動かなくなったらハメ込み完了!
またしても知恵の勝利。
あとは外した逆順で戻せばベアリング交換は完了です。
RSE-1250 改造│電源ケーブルを交換(快適性アップ):¥1,000~1,800円程度
さて続いての改造は「電源ケーブルの交換」。
「いやいや、電源ケーブル交換しても意味あるの?」って思っているそこのあなた。え?思ってない?
問題は、RSE-1250の純正電源ケーブルの長さにあるのです。
純正の電源ケーブルの長さは「2m」。十分じゃね?って思ってました。
実際、ポリッシャーを使うとき延長コードを繋いで使うと思うのですがルーフ面などの高い位置を施工する場合、脚立に乗って上がると…
延長コードが脚立に引っかかる~!!しかもその分ケーブルが重い!!!
ポリッシャー掛けるとき電源ケーブルがボディーに当たらないように肩に掛けたりしますが、この重みでズルズル引っ張られる感じになってしまうのです。おまけに移動すると引っ掛かる・・・。
おかげで作業に全く集中できない事態になりました。
木材の研磨ならそこまで困ることはないかもですが、ポリッシャーとして使うなら2mでは全く足らない。
そこで電源ケーブルの延長の改造の出番となります。
購入したのはこれ↑
純正交換用の電源ケーブル。長さは5m。
純正品にこだわらずケーブル、プラグを全てホームセンターなどで購入すれば価格はもっと抑えられるのですが、電源ケーブルなので安心・確実なもの選定。
この改造はポリッシャーを分解して電源ケーブルを交換するので配線などに不慣れな方は十分に注意して作業してください。やらかすと破損や事故になる可能性あり。
もちろん自己責任でお願いします。
ポリッシャーを↑この状態にして置きます。
パッド面が高いのでヘッド部に敷物置いたら水平になるかと。
そしたら側面にあるビス全て外します。+ドライバーでOK。
上画像ではパッド面を付けっぱにしてましたが、完全に外さないと分解できませんでした。
ビスを外した状態のままでゆっくり外していきます。
持ち上げたりひっくり返して外すと中のパーツがぐちゃぐちゃになって落ちてくるので注意!
はい、上手。
分解成功。
根本の電源ケーブル部に注目。
ケーブルがクルクルなってるので解きます。
電源ケーブルが接続されてるのは黄色矢印の2箇所。
黒がスイッチ、白が3本まとめて圧着されてます。
この改造を紹介している方の中には配線を途中で切断してスリーブやハンダ流して接続して収縮チューブで養生ってパターンが多いのですが、職業柄できるだけしたくない。悪くはないけど不安は少ない方が良い。そんな感じ。
なので現状と同じように加工していきます。
まずは黒ケーブルから。
こちらはスイッチにハンダ付けされてるので一旦根本から切断してハンダを除去していきます。
はい、取れました。
簡単に言ってますがハンダがなかなか溶けてくれず苦労したのは伏せておきます(汗)
新しいケーブルを純正の長さに合わせて切断し再度ハンダ付け。
いや~さすが職業柄の技。ダゴダゴしてます…(泣)
とりあえず黒ケーブルは完了。
続いて白ケーブル。
こちらは「絶縁閉端子」ってので圧着されてます。
まずは端子の根本から切断。
新しい白ケーブル含め3本の被覆を剥きます。
絶縁閉端子を用意。2sq用です。
専用の圧着ペンチで圧着。
このような作業が他にもあるなら圧着ペンチはそれなりのを持っておくと幸せになります。
圧着完了。
あとはスイッチや電源ケーブルを収納して組み立てれば完了です。
パーツ類が外れやすかったりするので、内部の配置や配線状況を事前に写真撮影しておくと良いかもですね。
本体カバーは内部がうまく収納されていればカパッと閉まりますが、何かがちょこっとでもずれたりしていると浮きます。その時は再度中身を確認してはめ直しましょう。
ぜ~たいに無理な力で押し込んでグリグリ締めたりしないこと!
これで電源ケーブル2m→5m延長の改造は完了です。
RSE-1250 改造│置いたときパッド面を浮かす(快適性アップ):¥0~900円程度
最後はこの改造。
代用多数あるので0円~ってことにしてます。
「は?何言ってるのかワケワカメ(死語)」って方もいるでしょうか。
こちらをご覧ください↓
ご覧くださいって言うほど分かりやすくもないですが(汗)、ポリッシャーを置いた時にパッド面が床に付いちゃってるんですね。
これに研磨用のスポンジなんか付けると研磨面が汚れるし、研磨直後に回転している状態では置けません。そこでこの改造。
この改造は色んな方が様々考えられているので個性が出ますが本記事でもオリジナルで。
用意したのはコレ↓
マジックテープタイプの固定バンド。
好きな長さにカットできマジックテープなので簡単に脱着できるやつ。長すぎだけど他でも使えるかなと思いポチりました。
そしてもう1つがその辺に転がっていたスポンジ。片面に粘着テープが付いてます。厚み5mm。
これをどうするかというと…
クルクル巻いてセット。スポンジのカット部が下にしておくのがポイント。
付属のバックルを用意して
片方はこんな感じでバックルを固定。
あとはギュッと固定すれば完了!
完成!でしたがちょっと高すぎた(汗)
スポンジの巻数を減らします…
最終このくらいで落ち着きました。
「あ~い~ね~!」って言ってる瞬間です。
参考までに固定する本体側面からパッド面まで約2cm。なので支える突起はそれより多少高ければOKです。
ポリッシャー RSE-1250 改造│まとめ
以上、ポリッシャー「RSE-1250」の改造方法をまとめてみました。
- ブレーキリングを外す(研磨力アップ):¥0
- ベアリングを交換(研磨力アップ):¥800程度
- 電源ケーブルを交換(快適性アップ):¥1,000~1,800円程度
- 置いたときパッド面を浮かす(快適性アップ):¥0~900円程度
全て簡単!とまではいきませんが、できるだけコストを抑えてできる改造だけを厳選してみましたが如何でしたでしょうか?
何もせず純正のままで使っても全く問題はありません。それだけ良い商品ですので。
ただ使っていくうちに不満や不便を感じてきたらこの記事を思い出してもらえたら嬉しいです。
↓この改造ポリッシャーで下地処理してコーティング施工した記事↓
↓125mmだと入らない場所の研磨はコレ↓
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