車のメンテナンスに気を配っている方は、エンジンオイルの交換時期をしっかり管理していると思います。エンジンにとって血液とも言えるエンジンオイルの交換は、車の管理でとても重要になります。
重要と言ってもジャッキアップして車の下に潜り、ドレンプラグを抜いてオイルまみれになりながら交換するのは面倒…なんて思っている方も多く、ショップに任せてしまいがちでしょう。
ってことで、今回はDIYでこの大変なオイル交換をジャッキアップ無しで上から抜いて交換する「上抜き」でやってみたいと思います。
オイルフィルターの交換が不要な場合は、この上抜きで大幅に手間が省けるのでオススメです。
【DIY・エンジンオイル交換(上抜き)】オイルチェンジャーで上から抜いて交換してみる┃使用する道具たち
そもそもショップなどでオイル交換の作業を見ていても車を持ち上げ、オイルパンのドレンから抜いているイメージが強いのではないでしょうか?
このドレンから抜くのを「下抜き」と言ったりします。
おそらく初めてオイル交換をする方は、何の道具も持っていないと思いますので今回購入したものをまとめて紹介します。
事前に準備する参考にしてください。
手動式オイルチェンジャー
今回は下抜きではなく、エンジンルームからオイルを吸い上げる「上抜き」という方法で古いオイルを抜いていきます。
そこで必要になってくるのが「オイルチェンジャー」という道具です。
偉そうに語っていますが、当の本人も初心者です笑
せっかくスイフトスポーツといういじり甲斐のある楽しい車に乗っているので、できることは自分でやってみたいと思ってのチャレンジです!
ネットを調べまくりイメトレしまくっての初挑戦ですので、温かい目で見ていただけたら嬉しいです。
今回購入したのは、こちらの手動式オイルチェンジャーになります。
手動式というだけあって、電動式もあります。
電動式はポンプ単体にホースが付いていて、バッテリーの電源を使ってポンプを動かすのですが故障率や手軽さを考えて手動式にしました。
また、手動式にも廃油が溜まるタンク部が球体になっているタイプもあり安いものも多かったのですが、ハンドルの根元が折れやすいというレビューが散見していたので丈夫そうなこちらを選択しました。
車以外にも使いみちがあるようです。仕事でも使えそうです。
ホースも数種類付属しているみたいです。
こちらが内容物一式です。
- オイルチェンジャー本体
- メインホース
- 延長用ホース(3種類)
- ホース収納用延長パイプ
ポンプ本体のハンドルです。
これを自転車の空気入れの要領でシュポシュポすると、タンク内が負圧になりオイルを吸い出してタンク内に溜まっていく仕組みです。
ハンドルの隣には、メインホースを接続する口が付いています。
使わない時はキャップができるようになっています。
付属のホースとパイプです。
ホースは、メインのホースの他に3種類の太さのホースが付属しています。
車によって差し込む大きさが違うので合うサイズを選んで延長させて使います。
付属していた黒いパイプは最初何か分かりませんでしたが、使わない時のホースを収納するものでした。唯一の組立パーツです。
収納時は便利そうですが、ポンピングするときは少々邪魔かもしれません。
サイズ感をザックリ計測。
ポンプハンドルまでの高さが約550mm。
ホースを収納した高さが約1120mm。
横方向はご覧の通り。
ちょっとした傘立てくらいのサイズでしょうか。
物置などがあれば邪魔にならない程度のサイズかと思いますが、そうでなければ収納場所も考えて購入したほうが良いかもしれません。
底部にはポンピングするときに安定させる金具が付いていました。
これを倒して足で踏んでシュポシュポするイメージですが、無くても困りませんでした。
ポイパック
古いオイルを抜くということは、廃油が出ます。
廃油を排水口に流したりすることできません。
ってことで、廃油を吸収して燃えるゴミとして捨てることができるキットです。
他にも容量別にたくさんありますが、ほとんどがダンボールタイプです。
購入したのは、ダンボールタイプではなくビニール袋に入れて紙袋で捨てるタイプです。
ダンボールタイプは、廃油をそのままダンボールの中に捨ててしまえて便利なのですが、ダンボールごと捨てる必要がありその分、無駄が出てしまいます。
紙袋だと、箱ではないので一回り小さい大きさで燃えるゴミとして捨てることができます。
しかも3回分入っていて安いし、ダンボールタイプより場所を取りません!
捨てるだけのものなのでこのタイプはオススメです。
稀に燃えるゴミとして捨てることができない地域もあるようですので、事前に確認しておきましょう。
エーモンさん、ご存知のとおりメンテナンスというよりもDIYアイテムを多数取り扱っていてホームページも面白いです。
気になる方は覗いてみてください↓
オイルジョッキ
廃油を抜いたあとに新しいオイルを規定量計測して給油するのに必要になるのがオイルジョッキになります。
オイルジョッキの目盛りは5000ml(5L)まで刻まれています。
大きさはオイル交換の規定量より多めの容量を選んでおくと、余裕があるので使いやすいです。
注入口の先端のキャップ付きで、保管時のオイル漏れを防止してくれるのも嬉しいです。
オイルジョッキへの注油口にも蓋が付いているので、保管中のホコリ等は入りにくい様になっています。
オイルジョウゴ
エンジンのオイルキャップを開けて注油しますが、車種によっては奥まった場所にあり、このジョウゴがないと注油が難しく、最悪はエンジンルーム内をオイルまみれにしてしまう場合があります。
このジョウゴは、管部分が伸縮式なので様々な車種の形状にマッチしやすいのでオススメです。
オイルノズル
新しく入れるオイルは、基本的にオイル缶に入って販売されています。
購入して使ったことのある方ならわかると思いますが、オイルジョッキに移す時に多少でもコボレやタレが出てしまいます。
このオイルノズルは、オイル缶に接続して注油することによりタレなどが無いようにするものです。
しかもこのオイルノズルには、エア抜きのホースが付いていてスムーズな注油ができます。
エンジンオイル
当たり前ですが、これがないと何もできません(笑)
DIYでオイル交換するメリットとして、工賃を浮かせて安く済ませることと自分が好きなオイルを選んで交換できることだと思います。
今回は、初めてなので評価が高く売れているこちらにしました。
エンジンオイルを選ぶのには、車種によってグレードや粘度に指定があります。
各車種の指定オイルを知るには、車の取説に記載されていますので事前に確認しておきましょう。
ちなみに、スイフトスポーツ(ZC33S)の場合はこちら。
メーカーにもよりますが、取説の最後の方に記載されています。
スイフトスポーツは、1.4L車なので
- グレード:SN
- 粘度:5W-30
- 規定量(オイル交換のみ):3.1L
- 規定量(オイル交換+オイルフィルター交換):3.3L
となります。
ちなみにこのオイルは、グレード:SNで粘度が5W-40です。
指定粘度より硬めですが、これから夏になり暑くなることと、ちょこちょこ高回転まで回すこともあるので試してみたいと思って選びました。
これもDIYの楽しみですね。
オイルのグレードや粘度について詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
その他に必要なもの
オイル交換で購入したものは以上ですが、他にあったほうが良いのが
- ウエス
- ゴム手袋
- パーツクリーナー
- プラスティックの箱(廃油受け)
くらいです。
どれもホームセンターで簡単に購入できますので事前に準備しておきましょう。
それでは早速、交換作業に入ります。
【DIY・エンジンオイル交換(上抜き)】オイルチェンジャーで上から抜いて交換してみる┃古いエンジンオイルを抜いていく
まずは、エンジンオイルを抜くやすくするために少し暖気運転しておきます。
しすぎても熱くなりすぎて危険ですので、時間としては気温にもよりますが5分間程度で良いと思います。水温の針が動き出すくらいを目安にしても良いかと思います。
エンジンルームを開けます。
オレンジ色の検油棒を探します。
スイフトスポーツは、検油棒の隣にオイルキャップがありますが、車種によっては必ず近くにあるとは限りません。
まずは現在のオイルの状態を確認してみます。
検油棒を引き抜き、オイルをウエスで拭いてみると汚れ具合がわかります。
まぁそれなりに汚れているくらいです。
ちなみに今回のオイル交換は、新車で購入して慣らしを1000km走ってオイルとオイルフィルターを交換していましたので、それから約4300km走った状態です。
メーカー推奨は10000kmごとで良いように書かれていますが、ターボ車ということもありますし何より大切な愛車ですので、早めに交換しておきたいのが本音ですね。
手動式オイルチェンジャーにはメインホースの他に3種類の太さのホースが付いています。
ナイロン製なのでフニャフニャはしてません。
これを検油棒の差し込み口からオイルパンに差し込んでいきます。
差し込み口のサイズが車種により違いますのでどれが合うか差し込んでいきます。
一番太いホースが入りましたので差し込みます。
ネットで調べ込んで動画も見てきた知識では、細いホースだと吸い出すのに時間が掛かるようなので「できるだけ太いほうが良い」と思っていました。
差し込んでいくと、すぐに一旦引っかかる(コンっとぶつかる)箇所がありました。
明らかにオイルパンの底まで達していないのが分かりましたので、グリグリしてるとぶつかった箇所を交わして更に入っていきました。
すると再度底らしきところまで到達したようです。
検油棒の差し込み口からオイルパンの底(らしきところ)までで約550mm程度でした。
再度差し込み、メインホースを繋ぎます。
メインホースをタンクに接続します。
差し込んだら根本を回してロックします。
いよいよ吸い込んでみます!
シュポシュポすると…
ゆっくりではありますが、吸い出されていきタンクに溜まっていきます。
薄っすらで見にくいですが、オイルがどこまで入っているのが分かります。
タンクの横には段が均等に付いており、これで大体の油量が分かります。
時々ポンピングしながら順調に抜けていき「ジュルジュル」と吸い終わりっぽい感じになってきました。
抜ききれたタンクの量がこのくらいでした。2目盛りと少々。
スイフトスポーツのオイル量は3.1L。・・・ん??
このオイルチェンジャーは、残念ながらまともな取説は付いていません。もちろんこの段ひとつが何Lなのかも分かりません。(よく考えたらわかるのですが…)
ネットで他のオイルチェンジャーの情報などを見ても1目盛りが1Lでしたので
「2Lちょっとしか抜けてないやん!!」
ってことは、ホースの差し込みが足らない?まだオイルパンの底に付いていなかった??と焦りました。
その後、無理やりホースを差し込んだり抜いてまた差し込んだりして抜いてもこれ以上オイルが抜けません…
おかげで一番太いホースはこんな状態に。
無理やり差し込んでホースが2箇所折れていました・・・
っとココで冷静になり、今抜けた量を測ってみようとオイルジョッキへ移して発覚!
きちんと3Lちょっとは抜けていました(汗)
そうです、このオイルチェンジャー、1目盛りが1.5Lなんです!!
冷静に考えたらオイルチェンジャーの容量は最大6.5Lなのに目盛りは4つしか刻まれていません。逆算すれば分かるのですが、ネットで詰め込んだ知識に洗脳されてました…
この勘違いのおかげで、太い順にホースを変えて散々シュポシュポしてベストな方法はスイフトスポーツの場合、2番目に太いホースである程度吸い上げ、1番細いホースで残りを吸うと抜きやすいです。
1番太いホースも差し込み口には入りますが、オイルパンの底まで差し込むには少々無理がありました。
【DIY・エンジンオイル交換(上抜き)】オイルチェンジャーで上から抜いて交換してみる┃新しいオイルを入れていく
あとはオイルキャップを開けてオイルジョウゴを差し込み、オイルジョッキに規定量の新しいオイルを入れていきます。
いきなりドバドバ入れると流し込みきれず溢れてエンジンがオイルまみれになりますので、できだけゆっくり注いでいきましょう。
オイルを入れて、検油棒で油量を確認します。
検油棒のフルの位置までいっていない場合は、少しずつオイルを継ぎ足していきます。
その後、オイルキャップと検油棒を締めて5分間程度エンジンを掛けて再度オイル量を確認すれば、オイル交換は完了です。
ちなみに「次回はオイルフィルター交換だ」って時にこの洗浄剤追加いました。
運転しながらジワジワと洗浄する遅効性タイプなので正直効果は感じにくいですが、それだけゆっくり安全に洗浄してくれる感じがしてます。
※コレ使うと次回はオイルフィルターが必要になりますのでタイミングみて使いましょう!
【DIY・エンジンオイル交換(上抜き)】オイルチェンジャーで上から抜いて交換してみる┃廃油処理
オイル交換が終わりましたら残りは、吸い出した廃油の処理をしていきます。
今回購入したポイパックの1回分を取り出します。1回分ごとにそれぞれ袋にまとまっています。
付属の袋を取り出します。
プラスティックのボックスなどに袋をセットします。
はじめにおがくずのパックを敷きます。
その上にシート状の綿を細かくちぎって敷き詰めます。
この上に廃油をゆっくり注いでいきます。
使ったウエスなどもまとめて袋へ投入。
これも付属の結束バンドで袋の口を締めます。全部入っているので便利ですね。
あとは紙袋に入れて封をすれば廃油処理は完了になります。
手をオイルまみれにすることもなくできました!
【DIY・エンジンオイル交換(上抜き)】オイルチェンジャーで上から抜いて交換してみる┃まとめ
意外とDIYするのに抵抗があるオイル交換ですが、上抜きなら道具さえあれば意外と簡単にできてしまいます。
画像は、セカンドカーのムーブカスタムですが、作業のおさらいも兼ねて一緒にオイル交換しました。
今回のようにオイル交換のみであれば、慣れてしまえば30分ほどでできてしまいます。
今回は、オイル交換のみでしたので次回はオイルフィルターも交換しますので、そのときにはまた記事にまとめたいと思います。
っということで、手動式オイルチェンジャーで上抜きでのオイル交換でした!
↓オイルフィルター交換&ドレンコック取り付けました↓
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↓メンテナンスの他にもスイフトスポーツのカスタムをまとめてますので、興味がある方は覗いてみてください↓
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